弁護士会と連携して実施している専門家相談(弁護士と建築士による対面相談)のなかから、消費者の皆様に参考となる相 談事例を紹介したものです。

その他の事例はこちら

新築住宅の床コンクリートにひび割れが生じた。

事例番号(新築住宅):9

Q:  コーポラティブハウスの90㎡の大きな部屋(スタジオ)がコンクリートの打放しになっており、コンクリートスラブの上に床暖房を設置し、さらに厚さ10㎝のコンクリートを打って仕上げています。入居時、この床コンクリートにひび割れが数ヶ所あるのを見つけました。
設計者、施工業者と話し合いを持ちましたが、責任の所在がはっきりしません。
また、施工業者が補修を行いましたが、色違いが目立ち納得できません。
今後、どのように交渉したら良いでしょうか。
A: 【弁護士の助言】
相談を担当した建築士の助言のように、設計者・施工業者の適切な説明・助言が不足しているように思われます。あらためて説明を求め、そもそもひび割れを防ぐ方法はなかったのか、またひび割れが生じた場合の補修の方法として適切なものは他になかったのか、第三者である建築士等にひび割れ等の状況や原因に関する調査を依頼し、その結果をもとに、設計者及び施工業者と交渉することをおすすめします。交渉がうまくいかない場合には、住宅紛争審査会の住宅紛争処理を利用されてはいかがでしょうか。
A: 【建築士の助言】
一般的には、床暖房配管を構造体スラブの上に施し、コンクリートを打ち込むので、技術的な面で申し上げれば、暖房時の熱や周囲の振動等により床スラブ上のコンクリートにはひび割れが生じやすいものです。このため、そのことを前提に仕上げ材を選定しますが、本件では設計者・施工業者の適切な説明がなされていないように思われます。
第三者である建築士等に調査を依頼し、その結果を踏まえて、設計者及び施工業者と交渉してみてはいかがでしょうか。

<< 戻る

ページのTOPへ