弁護士会と連携して実施している専門家相談(弁護士と建築士による対面相談)のなかから、消費者の皆様に参考となる相 談事例を紹介したものです。

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築1年で、フローリングの全面張り替えを行ったが、下地合板が釘穴だらけになった。

事例番号(新築住宅):12

Q:  新築住宅の1年点検時に、鋼製束のボルトの緩みが原因によるリビングの床鳴りを指摘したところ、施工業者はその原因を認めずに、先ずは釘打ちによる是正工事、次いでフローリングの一部張り替えを行ったが改善されず、最終的にフローリングの全面張り替えを行いました。
そのため、一連の工事に伴い下地合板が釘穴だらけになりました。また、張り替えにより床下の通気口の位置が5㎝ずれ、カーペットに隠れてしまうことになり、カーペットの買い換え、少なくとも補修が必要となりました。工事の完成引渡しも1ヶ月遅れました。
施工業者は下地合板の張り替えを申し出ていますが、これ以上の補修は望みません。張り替え以外には、カーペットや引渡しの遅れのことも含めて、どのような請求が可能でしょうか。
A: 【弁護士の助言】
床下地合板が釘穴だらけになった点は、床機能又は美粧に影響を与えるかどうかが問題となります。一般的には、張り替え請求やそれに代わる損害賠償を請求することは困難です。
カーペットや引渡しの遅れについて、現段階で請求の見通しが明確な訳ではありませんが、施工業者が下地合板の張り替えを申し出ているのであれば、カーペットや引渡しの遅れのことも含めて、張り替え費用に相当する金額を一切の解決金として請求することも一つの方法です。
A: 【建築士の助言】
床下地合板に釘穴があっても、通常、床機能に影響を与えるものではありません。また、下地ですので美粧に影響はありません。
これまでの経過説明をお聞きして、施工業者は誠意ある対応をしていると思います。
施工業者には、アフターメンテナンス等を依頼しなければならない機会がありますので、今後のことを考えると、弁護士相談員の提案どおり、下地合板の張り替え分の費用程度を金銭で相殺することを考えられてはいかがでしょうか。

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