弁護士会と連携して実施している専門家相談(弁護士と建築士による対面相談)のなかから、消費者の皆様に参考となる相 談事例を紹介したものです。

その他の事例はこちら

マンションの共用廊下に排水不良が生じた

事例番号(新築住宅):14

Q:  (マンション管理組合理事から)5年前に購入したマンションで、大雨が降るたびに、1階の共用廊下が水浸しになり、歩行困難になります。原因は1階排水ドレンから屋外排水桝への排水経路や方法に問題があるのではないかと思っています。売主は自然災害による不具合で当方に責任はないといい、無償の補修には応じられないとのことです。今後、売主とどのように交渉すればよいでしょうか。
A: 【弁護士の助言】
マンションの共用廊下が、大雨が降るたびに水浸しになるということは、設計・施工上の瑕疵にあたる可能性があります。本件は、マンションの共用部分に不具合がある可能性が考えられることから、共用部分についての管理を行う(区分所有法3条)管理組合が主体となって売主と交渉するのがよいでしょう。その際、第三者である建築士等の専門家に調査を依頼し、その結果をふまえて、売主と交渉することをおすすめします。
交渉がうまくいかない場合は、住宅紛争審査会の住宅紛争処理を利用することも一つの方法です。
※区分所有法3条
区分所有者は、全員で、建物並びにその敷地及び附属施設の管理を行うための団体を構成し、この法律の定めるところにより、集会を開き、規約を定め、及び管理者を置くことができる。一部の区分所有者のみの共用に供されるべきことが明らかな共用部分(以下「一部共用部分」という。)をそれらの区分所有者が管理するときも、同様とする。
A: 【建築士の助言】
マンションを計画する際の調査不足又は工事施工着手時点での基準となる高さの設定が原因だと思われます。道路、公共下水道と建物の位置、高さの関係は、排水の状況に大いに影響します。具体的には、共用廊下の下にある排水経路の変更や排水管の交換が必要である可能性が高いと思います。適切に補修してもらえるよう、第三者である建築士等の専門家により、原因等の調査を行ったうえで売主と交渉を進めることをおすすめします。

<< 戻る

ページのTOPへ