弁護士会と連携して実施している専門家相談(弁護士と建築士による対面相談)のなかから、消費者の皆様に参考となる相 談事例を紹介したものです。

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点検が困難な玄関ポーチ上の庇からの雨漏り

事例番号(新築住宅):17

Q:  大雨で、玄関ポーチ上のベランダ状の庇から雨漏りが発生しました。調べてみると、ベランダ状の庇にある排水口に落ち葉が詰まり、大量の雨水が溜まったことが原因でした。また、2階屋根の横樋の雨水もこの庇に流れ込むようになっていました。売主は排水口のメンテナンスをしなかったことが原因なので責任はないと主張し、根本的な補修をしようとしません。しかし、メンテナンスができる出入り口は設けられておらず、外から梯子をかけて登るしかありません。排水口の定期的な掃除が必要との説明をしなかった売主に責任を問えないのでしょうか。
A: 【弁護士の助言】
相談を担当した建築士の話によると、ベランダ状の庇にある排水口には、他の箇所に降った雨も流れ込む構造のため、雨が大量にたまる状況になっています。定期的なメンテナンスが必要であるにもかかわらず点検口等は設けられておらず、点検のためには長い梯子をかけなければならない状況にあったことから、落ち葉が詰まったとはいえども建物の瑕疵が存在すると認められる可能性は高いでしょう。当事者同士の話し合いによる解決が難しい場合は、第三者である弁護士や建築士がいる住宅紛争審査会のご利用をおすすめします。
A: 【建築士の助言】
雨漏りの主原因と対策は、以下の三点が考えられます。 
(1)2階屋根の雨水は1階玄関ポーチ庇を経由して、別の平皿ドレンで排水しているため、2階屋根の雨水がベランダ状の庇に流れないように排水経路を変更する。
(2)上記1階玄関ポーチのドレンが平皿ドレンのため、落葉等で塞がれてしまう可能性が非常に高いので、縦型のドレンに形状変更する。
(3)点検の方法が無いため、寝室の壁に点検口を設置する。

  以上の点を売主に求めたらよいでしょう。

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