弁護士会と連携して実施している専門家相談(弁護士と建築士による対面相談)のなかから、消費者の皆様に参考となる相 談事例を紹介したものです。

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新築木造住宅の天井付近から異常音が発生している

事例番号(新築住宅):19

Q:  2年前に木造戸建住宅を建てました。冬になると上部がベランダになっている1階天井付近から、ミシミシと木がきしむような異常音が発生します。構造的な不具合があるのではないかと心配していますが、施工業者には対応してもらえません。
今後、施工業者とどのように交渉したらよいでしょうか。
A: 【弁護士の助言】
異常音の原因調査を希望するのであれば、天井等に穴をあけることなどが考えられます。調査の結果により、不具合があるということになれば、調査及び調査のために天井等に穴をあけた場合の修復費用は施工業者負担になるのが通常ですが、できれば調査を実施する前に施工業者と費用負担に関して合意しておきたいところです。異常音の原因が構造耐力上主要な部分や雨水の浸入を防止する部分にある場合の瑕疵担保責任期間は、住宅品確法第94条により引渡し後10年ですから施工業者に対して補修等を請求できますが、その他の部位については契約書に定められている期間内しかできません。多くの場合は、1~2年程度です。瑕疵担保責任期間を過ぎてしまうと、施工業者に対して補修等を求めることは難しくなりますから注意しましょう。
A: 【建築士の助言】
木材の乾燥による“きしみ音”が原因である可能性もあります。特に冬の乾燥時や、天井裏の温度と内部の温度差が大きい時に、数年にわたり大きな音がすることがあります。そのような場合は、構造的な瑕疵ではなく自然な木材の性質による可能性も考えられますので、その場合には様子を見てもよいのではないかと思われます。
再度、施工業者に原因等について調査を依頼し、その結果をふまえて施工業者と交渉を進めてはいかがでしょうか。

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