弁護士会と連携して実施している専門家相談(弁護士と建築士による対面相談)のなかから、消費者の皆様に参考となる相 談事例を紹介したものです。

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築5年目の建売住宅で、天窓(トップライト)から雨漏り

事例番号(新築住宅):20

Q:  新築で購入した、現在、築5年目の建売住宅の天窓(トップライト)から雨漏りしています。売主に補修を依頼したところ、天窓周りのシーリング工事をしてくれましたが雨漏りが止まりません。シーリング工事は4回ほど行っています。知り合いの建築士に頼んで天窓を調べると、メーカーの施工要領書とは違う仕様で取り付けられていることがわかりました。売主は、「瑕疵担保責任期間は5年であり責任はない」と言い、補修はするが取り付け方法を直すので多額の費用を負担するよう言われています。もうすぐ5年が経過してしまいますが、瑕疵担保責任期間が終了してしまうのか不安です。今後、どのようにすればよいでしょう。
A: 【弁護士の助言】
天窓は住宅の外部に設けられた開口部であり、住宅品確法(※)の「雨水の浸入を防止する部分」に該当しますので、新築住宅の売主は引き渡してから10年間瑕疵担保責任を負います。5年ではありません。そのため、売主に対して、瑕疵修補請求をすることが可能です。
当事者同士の話し合いによる解決が難しい場合は、第三者である弁護士や建築士が解決の手伝いをしてくれる住宅紛争審査会を利用することも一つの方法です。
※住宅品確法:住宅の品質確保の促進等に関する法律(平成11年6月23日法律第81号/最終改正平成26年6月27日法律第92号(2016年3月現在))
A: 【建築士の助言】
雨漏りについて、売主に調査方法や雨漏りの原因や範囲を示してもらい、原因等に応じた補修工事の内容や施工方法を図面等で具体的に提案してもらうとよいでしょう。その際、天窓を製造したメーカーに立ち会ってもらい、補修工事の内容などが適切か否か、意見を聞くことも考えられます。
また、写真等により、雨漏りの状況を記録に残しておくとよいでしょう。
現在も雨漏りがあり、室内に容器を置いて対応しているとのことですので、売主には至急、シート養生等の応急措置をしてもらう必要があります。

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