弁護士会と連携して実施している専門家相談(弁護士と建築士による対面相談)のなかから、消費者の皆様に参考となる相 談事例を紹介したものです。

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新築住宅のベランダから雨漏りがあり、補修工事が行われたが改善が見られない

事例番号(新築住宅):32

Q:  新築住宅で、2階のベランダの勾配が十分取れておらず、引渡し直後から水はけが悪い状態でした。勾配を取るための補修工事が行われましたが改善が見られず、その後ベランダから直下の室内に雨漏りが発生しました。
施工業者は補修工事を行うことを約束していますが、再度、補修工事をしても改善されない可能性があります。その場合に、損害賠償請求をすることはできるでしょうか。
A: 【弁護士の助言】
水はけの悪いベランダについて、勾配が正しく取れていなかったというのは、瑕疵にあたるとする裁判例もあり、施工業者には瑕疵を補修すべき義務があると考えられます。さらに、補修工事に問題があり、結果、雨漏りが生じた点についても瑕疵があると考えれますので、施工業者は雨漏りが生じないように補修する義務もあります。
そこで、どのような工事で補修するのか話し合い、技術的にも適切な内容で補修工事をさせることを第一として、仮に施工業者が適切な工事を行わないのであれば、相談者側で別の業者に工事をさせる代わりに、当該費用を施工業者に賠償してもらうことが考えられます。
A: 【建築士の助言】
写真を見る限り、2階のサッシ下端とバルコニー床面との差が無く、防水上問題があるように見受けられました。2階バルコニーの勾配を正しく取り直し、サッシ側の防水を納めるには、サッシ下端の高さを変える必要があるようです。この点に関する詳細な図面による検討が求められ、図面が出てきた時点で施工業者と再度打合せが必要と考えられます。

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