弁護士会と連携して実施している専門家相談(弁護士と建築士による対面相談)のなかから、消費者の皆様に参考となる相 談事例を紹介したものです。

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セキュリティシステム設置工事の際、既存の柱を欠き込まれてしまった。

事例番号(リフォーム):27

Q:  築2年になる木造住宅ですが、防犯カメラと戸建住宅用のセキュリティシステムの設置工事を行いました。工事担当者は、図面などは必要ないと言って工事を始めましたが、壁に穴を開ける際に柱も欠いてしまいました。大きさはコンセントプレート相当、深さは2㎝程度で、貫通はしていません。
安全性に不安があるので、建物の建て替えなどを求めたいのですが、可能でしょうか。
A: 【弁護士の助言】
今回、施工業者に対する責任追及としては、瑕疵担保責任(民法634条)等に基づく請求が考えられます。しかし、瑕疵担保責任が認められたとしても、修補や損害賠償を求めることはできますが、建物の建替えまで求めることはできません(民法635条但書)。相談を担当した建築士によれば構造的な問題は生じていないようですので、施工ミスであるとしても建替工事費用等を瑕疵担保責任に基づいて追及することは難しいように思われます。
現状、施工業者から、柱の補修工事の実施と工事費の免除という提案が来ているとのことですが、必ずしも相談者にとって不利な提案ではないと考えられます。現実的に実現可能な範囲で、相手方と交渉を進めてみてはいかがでしょうか。
A: 【建築士の助言】
今回、工事担当者が住宅の構造体に傷をつけてしまったことは問題ですが、持参された資料から判断すれば、構造的な問題は生じていないと思われます。また、工事担当者が配線をできる限り露出せずに壁の中に収めようと配慮した結果でもあるようにも推察されます。当該箇所の壁の仕上げ方法を変えるなど前向きな検討をされるのもよいのではないでしょうか。

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