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木造住宅の基礎コンクリートの剥離

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ご相談内容

相談年月:2000年11月

建築後10数年の木造住宅ですが、今年に入って基礎部分の外周の3方向でコンクリートが剥離し、そのうち数カ所が落下し、鉄筋が露出しました。コンクリートの被り(かぶり)が1cm程度しかありませんでした。施工会社に問いただすと本社に相談をすると言って帰りました。
どうしてこの様な問題が起こったかの原因が知りたいと思っています。なお、この土地は埋め立て地であり、阪神淡路大震災の時に基礎部分にひび割れが生じたので施工業者にチェックしてもらったら、これは仕上げのヘアクラックであり問題はないと言われました。

回答

自然にコンクリートが剥離して数カ所落下し鉄筋が露出していること、被り(かぶり)が1cm程度のことから考えると明らかにコンクリートの被り不足が原因であると思われます。通常、基礎見え掛かり部分の被り厚は4cm以上必要で、コンクリートの落下と鉄筋の錆が出ていることから考えて、以前からのひび割れから水分が浸入することにより(塩分も影響していると思われる)鉄筋が錆びて膨張し、コンクリートが爆裂を起こしたためと考えられます。震災時点で確認をしたとのことですが、仕上げのひび割れではなく構造的なひび割れが原因と考えられます。
しかし、被り不足が原因である瑕疵として補修を求めることは、住宅品確法で定める瑕疵担保期間の10年を超えているため、施工会社が応じない可能性が高いと言えます。そこで、不法行為を理由として補修代金の賠償請求を求めることが考えられます。
どのような請求をするにせよ、写真を撮っておき、また、爆裂したコンクリートの破片等も証拠として確保しておきましょう。また、弁護士に依頼することも含めて、相談することをおすすめします。

相談ID:76

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