トップページ 相談事例を探す 木造住宅の軒の出の不足と対策工事
  • 電話相談事例

木造住宅の軒の出の不足と対策工事

  • 新築工事
  • 戸建
  • 請負契約
  • その他
  • 屋根
  • 修補(補修)
  • その他要求
ご相談内容

相談年月:2001年6月

現在、3階建て木造住宅を建築中ですが、屋根の軒の出に関して相談します。南側の2階・3階にバルコニーを造りましたが、3階の屋根の軒を他の3方向よりも20cm出して欲しいと再三注文したにもかかわらず、他の部分と同様に壁から10cm程度しか出さないで施工をしてしまいました。施工業者に話すと、修正案を2案だしてきました。1案は南面の寄せ棟部分を下地共やり直して、軒を現在よりも20cm余分に出して処理する方法、2案は南面のバルコニー上部の軒下に庇(ひさし)を20〜30cm程度の長さに追加する方法、です。
この2案を提示されましたが、当方としてはどちらも構造体を弱くするので反対であり、現在工事は中止させています。当方としては、屋根に手を加えるぐらいならそのままでよいと考えています。どうしたらよいのでしょうか。

回答

再三打ち合わせをしたのに、他の軒より20cm出してなかったのは、明らかに施工業者のミスです。業者からの修正案が2案出ていますが、一般的に妥当だと思われます。1案は、現在スレート瓦が葺き上がっている状態で、屋根の南側一面の施工をやり直すのは、雨期の季節柄気をつけて施工をしないと、室内部の雨漏りにつながる危険性があります。次に2案ですが、庇をサッシ上部に追加する案では20cm程度ではなく60cm程度出した方がサッシに雨水が直接掛からないし、下のバルコニーに水が掛かる面積も少なくなるので、漏水対策としては良い方法でしょう。
構造的に耐力が落ちるのではと心配している修正案は、2案ともあまり心配することはないと思われます。釘を抜き、一部の垂木や下地の交換をしても、基本的な構造部分に影響することは考えにくいです。一度、施工業者に現地立ち会いさせて、原寸で説明を受けてみてはいかがでしょうか。また、この修正案による不具合で将来問題が起こった場合の為に、現在の保証期間10年に関して15年程度の延長の確約書を取ることも考えられるかと思います。
構造的に心配して現状のままで施工をすることも考えているようですが、その場合は、不具合部分(約束を守らなかったこと)に関する工事費の減額要求を出して、業者と話し合うことも一案です。再度、最良の方法をご検討下さい。

相談ID:287

参考になりましたか?

チャットでご相談

チャットサポート