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2階建て住宅の陸屋根に軒樋がついていない

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ご相談内容

相談年月:2001年4月

昨年、鉄筋コンクリート造2階建て住宅を新築し、入居しました。屋根は陸屋根で軒の出は約1mあり、軒樋等の雨水処理は何もされていません。軒高さは10m近くあり、雨天時には雨垂れが滝のように落ちてくる状態です。建設会社の設計・施工で建設されているのですが、苦情を言うと、「外見上及び見映えを考慮すると処置をしないのが常識」であり、「設計や工事上のミス・欠陥ではないので雨樋等の追加工事をする場合は有償」と言われました。
建設会社は、契約時の添付図面で建物形状は了解済と言うのですが、素人は、結果としてどうなるかの説明がないと判断できないことを理由に、無償による追加工事請求はできないのでしょうか。

回答

積雪が多く、軒樋が破損を受けやすい地方や、軒の出が深く、雨垂れによる外壁の汚れ等の被害が受けにくい場合、更に隣地との境界まで十分離れており、隣家に被害を及ぼさない場合、例えば、別荘等では、軒樋が設けられなかったりすることがあります。その場合、屋根勾配があることが普通であり、陸屋根で少しも勾配が考えられていないと、屋根に雨水が溜まり、建物の劣化につながる可能性が考えられます。雨天時に雨水が滝のように落ちるのであれば、軒の出部分にハナダレが生じ、外壁も汚すことになり、これも建物の劣化につながる可能性があります。
雨天時の窓の開閉や玄関の出入り上の不便は、それ程感じていないようですが、雨水に対する耐久性能が満足されているか否かは、確認する必要があります。この点は、建築士などの専門家に見てもらわないと分からないと思われます。デザイン優先で性能が欠けていれば、設計上の欠陥(瑕疵)として、請負業者に対して補修工事を請求ができる場合があります。どのような経緯で雨樋を付けなくなったのか確認する必要があります。この点は、評価も入りますので、建築紛争に詳しい複数の弁護士から意見を聞いてみるとよいでしょう。

相談ID:344

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