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建て替え予定。基礎の工法をどうするべきか。

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ご相談内容

相談年月:2011年10月

現在の住まいを木造平屋建の注文住宅に建て替え予定です。新築工事の建設工事請負契約を締結し、現在、図面の打ち合わせをしています。
現在の基礎は、布基礎なのですが、先日施工業者から、「ベタ基礎をすすめたい」と言われました。理由を聞いたのですが、明確な回答がありません。費用も追加費用として50万円程かかると言われています。
私はこの土地に30年以上前から住んでおり、今回の震災でも特に被害はありませんでした。私としては、いままでどおり布基礎で良いと思っているのですが、どのように考えればよいでしょうか。

回答

基礎は、建物の荷重を地盤に伝えるために最下階の躯体下に設ける構造部分で、地盤に見合った基礎工事を行う必要があります。基礎は、地盤の長期許容応力度によって布基礎、ベタ基礎、杭基礎の工法を決定します(詳細は平成12年建設省告示1347号)。布基礎よりベタ基礎の方が軟弱地盤に対し有用です。もし、地盤が軟弱であれば、そのような説明をすると思われるので、施工業者が明確な回答をしない理由は不明です。
同条件で建築された近隣の建物を見て、壁面のひび割れ、不同沈下、ブロック塀のひび割れ、駐車場の床コンクリート等にひび割れが無いかどうか確認すると良いでしょう。その上で再度施工業者にベタ基礎としなければならない理由を確認し、納得がいかなければ解約も検討してみて下さい。
なお、建築確認申請時に確認検査機関等における基礎の審査で、地盤の調査資料から基礎の安全性を確認するので、布基礎を選択して安全性に問題がある場合は指摘があると思われます。
*布基礎 直接基礎の一種で建物の荷重を地盤へ伝達するために、構造耐力上一体の構造として作られた逆T字形の断面で帯状に連続した基礎
*ベタ基礎 直接基礎の一種で、建物の荷重を基礎梁と耐圧盤の底面積全体で地盤に伝える形式の基礎

相談ID:489

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