ご相談内容

相談年月:2012年6月

築7年の木造在来工法2階建注文戸建て住宅に住んでいます。新築した時の住宅会社に、外壁塗り替えリフォームを依頼しました。すでに着工、完成しましたが、住宅会社から「2階外壁に色ムラがあるので、再度足場をかけて上塗り材を塗り直しをしたい」との提案を受けました。この申し入れがあるため、まだ工事完了書にサインはしておらず、工事残金も支払っていません。
私にとっては、色ムラよりも、再度足場をかけることにより近所迷惑になることや、職人が出入りすることにわずらわしさを感じます。補修を断ってもよいでしょうか。かわりに工事代金の減額を申し入れることはできますか。もし、上塗りした場合、塗装面が厚くなって、建物に負担があるなどのデメリットはないのでしょうか。

回答

塗装工事では、外壁面に高圧洗浄をした後、塗料を、下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて塗ります。まず、下塗り段階では、もともと外壁に塗られていた塗料と新たに塗る塗料との密着を高めるための下地材を塗ります。中塗り段階では上塗り材と同じものを使用し、外壁面を紫外線や水などから守るために厚く塗ります。上塗り段階では仕上がり面を美しくするために中塗り段階よりも薄く塗って仕上げます。今回の塗り直しが上塗り材のみであれば、塗装面の厚さにより建物に負担をかけることはほとんどないと考えられます。
ただ、住宅会社からの提案内容の「2階外壁に色ムラがある」という点が具体的にどのような内容なのか確認しておく必要があります。すなわち、色ムラが単なる見栄えの問題なのか、それとも色ムラの発生原因が塗装の施工不良によるもので、明らかに外観の違いを感じさせるものなのかを確認する必要があります。そして後者であれば、きちんと工事を進めてもらい、その後に残金を支払うべきです。
なお、減額請求ですが、塗装方法に問題があることが明確な場合にはできますが、そうでない場合は難しいと思います。

相談ID：574