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工事の遅れや雨中のコンクリート工事などで、業者が信用できないので解約したい。

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ご相談内容

相談年月:2012年9月

8月、ある施工業者と、木造3階建て住宅の新築工事の契約を結びました。ローン減税の都合から、「どうしても年内に入居したい」という希望を伝えたところ、「9月15日上棟、12月20日引き渡し」と決まりました。ところが、着工後に職人が集まらず、基礎の配筋工事が遅れて、上棟が9月末日に一方的に変更されてしまいました。
また先日は、大雨の中で基礎コンクリート工事をされました。天気予報で大雨になることはわかっていたのに、なぜこのような工事をしたのか納得がいきません。もうこの業者が信用できないので、別の業者に代えたいのですが、可能でしょうか。契約金額2100万円のうち400万円を支払い済みです。

回答

年内の入居を希望しているのに、当初から工事の遅れが発生し、心配なことと思われます。しかし、請負契約における請負者(本件では施工業者)は、基本的には、工期までに請け負った工事を完成させる義務を負うに過ぎず、建築工事中の具体的な行動のみを理由に解除することは難しいでしょう。
ところで、コンクリートは、セメントに砂利と砂などと水を混ぜて作られ、その調合によって強度が異なります。もともと、硬化したときに十分な強度が得られるように調合されていますから、あとから余分な水分を加えると強度が不足するおそれがあります。雨の中でコンクリート打設工事を行う場合は、養生シートで対策をとることが多いのが一般的です。
今回、どのような天候状態でどの程度の雨が流入したか分かりませんが、予定された性能を確保できていない可能性を否定できません。そこで、専門家などに検査を依頼して、コンクリートを破壊せずに比較的簡易できる検査を行い、強度を確認し、強度が足りていなければ、正しく施工し直してもらうことが考えられます。施工し直すと年内の入居が間に合わなくなる場合は、解除またはローン減税を受けられないことによる損害を請求することになります。反対に、コンクリートの強度が足りていれば、安心して完成を待つことができるでしょう。
ただ、解除ができても、途中から工事を引き継いでくれる業者を探すのは容易ではありませんし、また、現在の施工業者よりも請負代金が高くなる可能性があり、年内の入居が確実なわけでもありません。
入居の遅れにより損害が生じている場合は、損害賠償請求を求めることになりますので、契約書を持参して、弁護士と相談すると良いでしょう。

相談ID:588

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