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新築した住宅の玄関ポーチが狭く、ドアを開けると落ちそうで危険だ。無償で直してほしい。

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ご相談内容

相談年月:2012年11月

木造在来工法の2階建て住宅を新築し、先日、引き渡しを受けました。
わが家は、庭から階段を3段のぼったところに玄関のポーチがあるのですが、実際に暮らしてみると、ポーチの面積が非常に狭く、ドアの開閉時にとても怖い思いをしています。
ポーチに立って、ドアノブを引いて一歩うしろに動くと、階段に落ちそうになるのです。実際に、わが家を訪ねてくださったお客様を招き入れようと、内からドアを開けたところ、お客様が後ずさり、階段に落ちてしまったこともありました。
建てた施工業者に、このままでは危険なので直してほしいと要望しましたが、「設計段階で図面を見せながら説明し、議事録にサインも貰っているので、無償では直せない。15万円くらいかかる」と言われてしまいました。たしかに当時の議事録にサインはありますが、こんなにポーチが狭いなんて図面ではわからずサインをしたのだと思います。無償で直してもらえないでしょうか。

回答

施工業者は、設計段階でも、居住者等の安全性に配慮する義務があります。
玄関ポーチの面積を、何m²以上にしなければいけないといった法的な規制はありませんが、住まい手が安全に、快適に暮らすためには、適切な広さや位置があると考えられます。玄関ドアの前に立った来訪者が、ドアの開閉時に階段に落ちてしまうようなポーチの設計は、居住者等の安全に対する配慮が不十分であるといえるでしょう。
施工業者は、「設計段階で図面を見せながら説明した」と言っているようですが、説明をすれば、どんな設計をしても許されるというものではありません。一般の消費者には図面は理解できませんし、まして図面を現物としてイメージするのは困難でしょう。ですから施工業者は、この状況をわかりやすく丁寧に説明する必要があったと思われます。ただし、玄関ドアの大きさとポーチの奥行きが明記されていれば、玄関ドアを開けたときにポーチが狭くなる状況を予想できたと思います。
まずは施工業者に、日々の生活に危険を感じている点、十分な説明も受けていない点を主張して、改良工事を求める話し合いをしてはどうでしょう。「15万円くらい」という回答があることから、すでに改善策は見つかっているものと思われます。安全を第一に考えて、無償にこだわりすぎず、費用負担について話し合うのもひとつの方法でしょう。どうしても折り合えない場合は、第三者の建築専門家や弁護士の見解を求めることをおすすめします。

相談ID:593

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