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住宅新築工事の契約をした施工業者との打ち合わせが思うように進まず、着工が遅れている。

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ご相談内容

相談年月:2012年12月

8月に、モデルハウスを見て気に入った施工業者と、木造2階建て住宅の新築工事請負契約を結びました。とりあえず床面積と概算費用を決めて契約をし、その後、自分や家族の希望を伝えて詳細な打ち合わせを始めたのですが、なかなか思いが伝わらず、話が進みません。12月になってもまだ着工できない状態です。
施工業者からは「今からすぐに確認申請をすれば、年内に工事を始められる」と急かされますが、納得できないまま先に進むのは不安です。私は、ブロック塀の高さと部屋の窓の位置関係や、塀に取り付ける表札の字体などもしっかり決めてから着工したいのです。このような状況で確認申請をしてよいものでしょうか。

回答

注文住宅の場合は、建売住宅を買うのと違い、面積や間取り、内外装や設備に至るまで、すべてに自分の思いを反映させることができます。しかしその分、しっかりとした計画と打ち合わせが必要になります。どのような家を建てるのか、それにはどんな工法を選択すべきなのか等を、しっかりと検討しなくてはなりません。
契約では床面積や概算工事費用だけを定めたということですので、このまま着工すると、着工後にイメージとのギャップが生じ、トラブルになることが少なくありません。このようなトラブルを回避するには、工事内容をなるべく細かく決めてから設計図書や見積書を作成し、契約後の協議の内容を反映させた合意書等の書面を作成した上で着工してもらうことが必要です。
確認申請とは、住宅などを建てる前に、建築基準法などの関係規定に適合しているか建築主事(※)や国土交通大臣等に指定された確認検査機関(以下「建築主事等」)に確認してもらうことです。建築主事等が内容を審査し、問題がないと判断されると、確認済証が交付され、工事が開始できます。着工を急ぐのであれば、早めに確認申請をする必要がありますが、確認済証の交付後に建築物の内容の変更を行う場合、原則として計画変更の確認申請をする必要があることを心得ておくべきでしょう。ブロック塀に付ける表札などは対象となりませんが、心配されている窓の位置や大きさ、ブロック塀の高さなどは、建築確認の審査対象となる場合があるため、きちんと話し合いをし、納得してから申請するほうがよいでしょう。しかし、長期にわたって着工できない状態が続くと、施工業者側にも損害が生じます。表札の字体など、着工後に話し合っても間に合うものは、着工後に相談するなど、お互いに歩み寄り、理解し合う気持ちを持って話し合う必要があると思われます。

※建築主事:建築確認に関する事務をつかさどるために、一定の資格を有する者のうち、都道府県知事又は特定の市町村長が任命をした者。

相談ID:598

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