トップページ 相談事例を探す 引き渡しを受けた新築住宅に不具合があったため、最終金を払わないでいたら、施工業者の代理人弁護士から支払い請求の書面が届いた。
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引き渡しを受けた新築住宅に不具合があったため、最終金を払わないでいたら、施工業者の代理人弁護士から支払い請求の書面が届いた。

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ご相談内容

相談年月:2013年12月

施工業者と契約して木造2階建て住宅を新築し、半年前に引き渡しを受けました。施工中にはさまざまなトラブルがあり、200万円ほど工事代金を減額してもらいました。ところが引き渡しが間近に迫った頃、施工業者が玄関扉の側面に金物の取り付け穴を余分に開けてしまい、そこからドアにひび割れが生じてしまいました。
ただちに新しいドアと取り替えるよう要求しましたが、施工業者から「修理はするが、交換はできない」と言われたので、最終金150万円は払わずにいました。そのため、話が進まないまま半年過ぎてしまいました。
昨日になって、施工業者の代理人弁護士から、未払いの最終金150万円と、工事中に減額した200万円の、「あわせて350万円を支払え」という手紙が届きました。手紙にはさらに、「工事中のトラブルについて施工業者には一切責任はない」「今後の話し合いは弁護士を通しておこなう」と書かれていました。納得がいきません。
なお、引き渡し時に、施工業者から「住宅瑕疵担保責任保険に入っています」と言われました。何で確認すればいいのでしょうか。

回答

発注者としては、玄関扉の交換が済まない限り最終金の支払いを留保できると考えているようですが、施工業者は、引き渡しが済んでいるのだから工事代金を精算し、ドアは修理で対応するという考えのようです。話し合いが進まないまま相当期間が経過したので、施工業者が弁護士を通して代金の請求をしたと考えられます。納得がいかないからといってこのまま放置すると、訴訟に発展する可能性があります。建物に瑕疵がある場合、注文者は瑕疵の補修がされるまで原則として報酬残金の支払いを拒絶することができます。まずは訴訟に至らずに解決をするべく、早急に施工業者側の代理人弁護士に連絡を取り、施工中におきたトラブルの内容や減額交渉に至った経緯を整理して、未払い金額の精算をし、玄関ドアの問題について話し合うことをおすすめします。
また、本物件は住宅瑕疵担保責任保険に加入している住宅(1号保険付き住宅)のようです。施工業者から保険付保証明書は渡されているでしょうか。保険付保証明書がお手元にあれば、弁護士や建築士の専門家との面談相談や、住宅紛争処理機関の利用が可能です。まだお手元にないようでしたら、施工業者に保険付保証明書を渡すよう請求してください。

相談ID:612

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