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大規模修繕時に設置した増圧給水ポンプからの騒音が気になる。是正を求めたい。

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ご相談内容

相談年月:2014年3月

5階建てマンションに住んでいます。築後約10年で大規模修繕を行った際に、受水槽を撤去して増圧給水ポンプを設置して、高置水槽方式(※1)から水道直結増圧方式(※2)に給水方式を変える工事も行いました。その増圧給水ポンプをおさめるポンプ室が私の住戸前の階段下に設置されました。早朝と深夜にその増圧給水ポンプが鳴り響く音が気になって困っています。
大規模修繕を行ったリフォーム業者に対応を求めたところ、増圧給水ポンプの圧力を調整して、防振装置を取り付ける対策を行ってくれました。対策前に比べると音は小さくなり、日中はあまり気にならない程度にはなりましたが、夜間は対策前とさほど変わりません。
引き続き、管理組合を通じてリフォーム業者に是正工事を求めていますが、これから、どのように進めたらよいものでしょうか。

回答

早朝と深夜に増圧給水ポンプの騒音が気になるということであり、非常にお困りのことと思います。ただ、騒音問題の難しいところは、ある人にとっては不快な騒音であっても、他の人はあまり気にならないというように、人によって感じ方が違うということです。また、たとえ小さな音であっても、人によっては不快な騒音と感じることもあります。さらに、一度気になると、無意識のうちに騒音が気になることもあります。
騒音を感じるからといって、是正を求めるだけでは、騒音問題を解決することができない場合があります。騒音の発生原因関する資料を収集し、専門家の意見等をもとに、リフォーム業者との交渉を進めることが必要です。
増圧給水ポンプからの騒音問題の原因として、一般的には次のようなことが考えられます。
(1)必要な給水量に対して適切な能力の増圧給水ポンプではない等、増圧給水ポンプの機種選定に問題があった場合
(2)増圧給水ポンプの防振措置が不適切で、振動が構造体等へ伝わり、住戸の内装材等から二次的に騒音が生じている場合
(3)ポンプ室の遮音性能が不足している場合
(1)及び(2)に関しては、増圧給水ポンプの圧力の調整や防振装置の取り付けなどで、一定の効果はあったものの、その効果が十分ではない可能性があります。そこで、マンションの管理組合を通じて、増圧給水ポンプの能力と必要給水量の関係や、防振装置の設置場所や設置方法等に関する資料の提供を、リフォーム業者に求めてみてください。この場合、マンション管理組合を通じて、設備機器メーカーを呼んで、意見を聞いてはどうでしょうか。(3)についても同様に、ポンプ室の遮音措置に関する資料の提供を求めてみてください。全て入手できなくても、収集できた資料をそろえて、専門家相談をご利用することをおすすめします。

※1高置水槽方式:水道本管から受水槽に一時貯水し、揚水ポンプで高置水槽に送り、重力で各住戸に貯水する方式。
※2水道直結増圧方式:水道管の水圧を利用し、増圧給水ポンプにより加圧することで、水道本管から直接給水する方式。

相談ID:621

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