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建築条件付で契約した住宅の契約内容に不満がある。

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ご相談内容

相談年月:2014年11月

建築条件付土地(※1)の売買契約で土地を購入し、同日に一戸建住宅の工事請負契約を締結しました。契約時にフリープランで変更自由という説明を受けていたのですが、変更希望を申し出てもすぐに回答してもらえませんでした。また、追加工事費を見積もるよう依頼しても返答が遅く、すべての工事見積金額を示されていない状態にもかかわらず、確認申請(※2)書類への押印を求められています。施工業者からは、押印しないと完了予定日に間に合わないと言われていますが、工事が遅れるのも困ります。どのように対応すればよいでしょうか。

回答

フリープランと言っても、建築は土地の条件や法規、構造、予算に縛られるため、その自由度は限られます。まずは、施工業者に対して、変更内容を反映した図面と追加費用の見積提出を書面で申し入れ、希望したとおりに変更されているか、予算内におさまっているかを確認したうえで確認申請を行うことをおすすめします。設計変更や追加工事がある場合は工期が遅れる可能性もありますが、希望と異なり、予算もオーバーする建物になってしまうリスクを考えれば、じっくりと話し合いながら進めるのも一つの選択肢です。但し、時間をかける場合には、後々、工期に関するトラブルに至らないよう、「設計内容や追加工事費が明確にならないので着工に至らない」という経緯を書面で記録に残し、施工業者と共有しておくことをおすすめします。
さらに、話し合いで解決できない場合には契約解除も考えられますが、本件においては、希望した変更内容によっては対応に相応の期間を要することもあり得るため、施工業者側の対応の遅れを債務不履行として契約解除するのは容易ではありません。債務不履行解除ができない場合には、施主都合による契約解除ということになります。施主都合による場合には、業者から損害賠償を請求される可能性があることに注意が必要です。また、契約内容によっては、契約解除した場合に土地の売買契約にも影響を与えることがありますので、まずは、契約書に工事請負契約と土地売買契約を関連付ける条項や違約金の定め等が記載されているかを確認してください。
契約解除については解除の理由を誤ると不利益を被る場合もありますので、これまでの経緯を時系列にまとめた資料と、契約関係資料を持参して、契約解除による同日契約への影響や工事を続けていく上での注意点をまとめた資料を持参して、弁護士会などの法律相談や法律相談センター等を利用することをおすすめします。

※1建築条件付土地の売買契約:売主と買主との間で、土地の売買契約締結後、一定期間内に、買主を注文者、売主又はその指定する者を請負人として当該土地上に建築物の請負契約を締結することを条件に行う土地の売買契約。
※2確認申請:建築などの計画内容が法令の規定に適合することについて建築主事の確認を得るために、着工前に行なう申請。

相談ID:636

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