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隣地の工事による粉じんに悩まされている。粉じんの適切な処理を求めたい。

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ご相談内容

相談年月:2016年5月

隣地で新築住宅の工事が行われています。施工業者は、外壁パネルや内装下地ボードを切断する際など、工事中に発生した粉じんを送風機で吹き飛ばしており、粉じんが私の自宅敷地内へ入ってきてしまいます。粉じんにより目が痛み、自宅敷地内に止めてある車の上に積もっています。
隣地工事の現場担当者に、自宅の敷地内に粉じんが入ってきていることを伝え、粉じんを吹き飛ばさずに敷地内で適切に粉じんの処理をするようにお願いしたところ、粉じん処理方法は現在のまま変更しないと言われました。
施工業者に粉じん処理方法を変更してもらいたいと考えています。何かいい方法はないでしょうか。

回答

施工業者には、建設工事に際して、通行人や近隣の住民に被害が出ないよう配慮し、十分な安全対策を講じることが求められます。最近の工事現場では、粉じんを吸い込む機械や、集じん機能付きの工具等が使われています。粉じんの処理方法が不適切であり、通常受忍すべき限度を超えるような影響を周囲に与えている場合、近隣の住民は施工業者に対して粉じんを適切に処理するよう、処理方法の改善を請求することができると考えられます。粉じんによる目の痛みで通院したり、車の表面に積もった粉じんが擦れるなどして車に傷が付いたりすれば、そのような損害の賠償請求も可能となります。
まずは、写真を撮影するなど、被害状況を詳細に記録しておくことをおすすめします。そのうえで、現場担当者に要望を出したにもかかわらず、処理方法を改善しないということですので、施工業者代表宛で、書面により回答期限を区切って、再度要望を伝えてみてはいかがでしょうか。今後、施工業者と打合せを行う場合は、打合せの内容を書面に残すようにするとよいでしょう。施工業者と話がつかない場合には、隣地工事の建築主に粉じんの処理方法の改善の請求をすることも一つの選択肢です。それでも解決しない場合には、損害賠償の請求はもちろん、場合によっては工事停止の仮処分の申立て等も検討すべく、被害状況がわかる写真等を持参して、弁護士会などの法律相談や法律相談センター等を利用することをおすすめします。

相談ID:656

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