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配置計画のミスで建物と擁壁との間隔が狭くなり、勝手口等が使いにくい。

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ご相談内容

相談年月:2016年6月

施工会社に設計・施工一括で新築戸建て住宅を発注し、先日、その引渡しを受けました。敷地は隣地より1m高く、擁壁があります。その擁壁の下部に接するように側溝があり、側溝の外側が敷地境界線になっています。(図参照)建物と擁壁との間には勝手口の開き戸と屋外から利用できる階段下収納扉を計画しました。その際、設計担当者は擁壁と側溝の存在を考慮せずに配置計画をしたため、実際の建物と擁壁との間隔は有効寸法で30〜40cm程度しかありません。上棟時に現場担当者が間隔の狭さに気付き、施工業者から、勝手口の開き戸を引戸に、階段下収納扉をシャッターに変更したいとの申入れを受け、承諾しました。
外壁工事が進むにつれて、通行もままならないほど狭いことがわかりました。また、勝手口で使用を予定していた水栓柱と流しも設置できず、別の場所に設置することになってしまいました。
施工業者は配置計画のミスの責任を認め、安全確保のために擁壁上部に設置する予定だったコンクリートブロック塀とフェンスを高くしてその差額を負担すると言っています。しかし、勝手口の出入りも不便となり、階段下収納も思ったように使えず、不満が残ります。損害賠償を請求するなど、施工業者の責任を追及することはできますか。

回答

建物と擁壁との間隔が狭く、勝手口や階段下収納が使用できないような配置計画をしたのは、施工業者の設計ミスであり、施工業者にはそれに対する責任があると考えられます。施工業者の責任で塀とフェンスを高くするという提案では通路や勝手口、階段下収納の使用上の目的は達せられないため、それだけでは責任を果たしたとはいえないと考えられます。勝手口や階段下収納が本来の使用方法どおりに使用できないことや、また、間隔が狭くなり通行が不便になったことに対しては、損害賠償を請求できると考えられますが、具体的な損害額の算定は難しいと考えられます。
現状を写真撮影したうえでこれまでの交渉過程を書面で記録し、弁護士などの法律の専門家に相談したうえで、施工業者と交渉してはいかがでしょうか。保険付き住宅または評価住宅であれば、専門家相談を利用することができます。

相談ID:665

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