住宅の概要に関する基礎知識
薄板軽量形鋼造
 薄板軽量形鋼造は、「薄板軽量形鋼造の建築物又は建築物の構造部分の構造方法に関する安全上必要な技術的基準を定める等の件」(平成13年11月15日国土交通省告示1641号(最終改正:平成24年9月24日))による構造方法であり、基本的に枠組壁工法(平成14年国土交通省告示第1540号及び第1541号)における木造の枠組材を薄板軽量形鋼による部材に置き換えたものである。
 表面処理(主として亜鉛めっき)された鋼板を形鋼に加工した薄板軽量形鋼(板厚0.4mm以上、2.3mm未満)を用い、床版・屋根版の水平構面と壁面の鉛直構面で箱を構成し、構造用面材と薄板軽量形鋼の枠組材とは、ドリルねじ(ドリリングタッピンねじ)で接合される。
 平成24年9月には、同告示の改正により階数制限の合理化(保有水平耐力計算に基づく安全性の確認をすることにより地上部分の階数を4までとできる等)等がされた。
 本構造の特徴は、次の点にある。
建物の重量が比較的軽く、かつ、壁式構造としての耐震性を備えている。
枠組材のめっき鋼板は実験等により高耐久性が確認されている。
外壁は、外張り断熱の通気工法を採用して結露を防ぎ、高気密、高断熱の仕様が確認されている。
防耐火設計では、主要構造部である外壁、間仕切壁および床は、耐火試験等に基づく大臣認定を取得した認定仕様を適用し、その他の屋根、軒裏、階段等については、告示の例示仕様を適用することができる。
 なお、一般的に呼称される「スチールハウス」とは、薄板軽量形鋼造による建築物のうち、荷重および外力に対して耐力壁を主体として抵抗する形式のものである。
参考例 薄板軽量形鋼造の例
 (引用:「薄板軽量形鋼造建築物 設計の手引き 第2版」 p.2,4,6(図2.1.1)(国土交通省国土技術政策総合研究所・(独)建築研究所 監修/(一社)日本鉄鋼連盟 薄板軽量形鋼造建築物設計の手引き編集委員会 編/技報堂出版(株) 発行)