補修方法編

補修方法シート

【木造住宅(在来軸組工法)】

建具の開閉不良建具の反直し・取替えT-1-006
木軸・木枠・RC造・S造
工事概要
  • 建具の反直しを行う。
  • 反りが直らない場合は建具を取り替える。
「住宅の調査と補修 -平成28年度版
住宅紛争処理技術関連資料集-」
のCD-ROMをご参照ください
内装ドアの例
(引用:参考文献1)
対応する不具合と原因 不具合
  • 建具の開閉不良(T-1)
原因
  • 建具枠、建具の仕様の選択不良
適用条件
  • 建具枠の変形がなく、引き戸の反りやくるいにより、壁等に触れて開閉が重い場合や、引き戸が閉まり切らない場合に適用可能な方法である。
工事手順の例
1.事前調査
現場での原因調査により、適用条件を満たしていることを確認する。
2.建具の反直し
①開き戸-反っている反対側に湿気(霧吹き)を与える。ねじれの場合は上下どちらかの丁番位置を枠の前後でずらして調整する。
①引き戸-反っている反対側に湿気を与える。反っている側と枠の間にパッキンを入れ、反対の反りを加えてしばら置いておく。横方向の反りに対しては建具を取り外し、上桟を削り調整する。
3.建具の取替え
反りが直らない場合は、建具を取り替える。
特に表面材が表裏で異なる建具の場合は、芯材をしっかりしたものに取り替える。
(注)くるいの少ないフラッシュ戸の条件
  1. 枠芯構造の芯材にくるいの少ない集成材又は積層材を使う。
  2. 集成材は見付寸法が20~24㎜程度の材を2~4枚、張り合わせる。(図1)
  3. 高さ方向の材の継手は千鳥に配置し強度を落とさないようにする。(図2)
  4. ペーパーコア、ロールコア、ハニカムコア等の紙製の工業製品を芯とすると建具を軽くでき、表面材と芯材がしっかり接着されるため、桟組のものよりも表面材の波打ちが出にくく、ランバーコアに近い表面の仕上がり精度を得ることができる。
  5. 建具金物が取り付く箇所の下地にはあらかじめ補強材を入れておく。また、開き戸の場合は、戸の上部に開き金物を取り付けることも考慮して、上桟の見付け寸法を増しておく。
4.建具の建込み、調整
建具の作動に支障がないことを確認する。
5.片付け、清掃
片付け、清掃を行う。

内装ドアの芯材の例(引用:参考文献2)
備考

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 構造用教材 第3版[p104] (一社)日本建築学会 (一社)日本建築学会
2 新・木のデザイン図鑑(2009年6月発行)[p330~331] 松本昌義 (株)エクスナレッジ
3 土地・建物の不具合【絶版】[p70~71] (財)不動産適正取引推進機構 (株)東洋書店