補修方法編

補修方法シート

【木造住宅(在来軸組工法)】

結露床断熱材のたれ下がり防止再施工W-3-103
木軸
工事概要

床下に垂れ下がっている床断熱材を床板裏に密着させ、すき間が生じないように再施工する。


不具合例(引用一部加筆:参考文献1)
対応する不具合と原因 不具合
  • 結露(W-3)
原因
  • 断熱材の使用、設置箇所不良、施工不良
  • 施工中の養生不足
適用条件
工事手順の例
1.事前調査
当該者からのヒアリングや現場の原因調査を行う。
(床下の施工スペースがある場合)
2.床下進入口の開口
床下進入口がない場合には、床面に点検口を新設し、補修後に点検口として使用できるようにする。
  • 室内・室外どちらからでも入りやすいところを選ぶ。
(床下の施工スペースがない場合)
2’.床材の撤去
施工範囲を養生した上で、床仕上材、下地板を取り外す。
3.断熱材の(取替えと)圧着再施工
床下地に凹凸や、割れ、材の突出がないことを確認する。
当該床版裏の結露箇所の水気をとり、十分乾燥させる。
木造躯体を確認し、腐朽等が生じていた場合には適切な処置を施す。
断熱材がはずれた程度であれば、はめ込み直す。寸法的に不適合(ゆるい)であれば、新しいものととりかえる。(同じ種類・厚みとする。)
必要に応じて、たれ下がりを止める材を取り付けるかまたは斜めにビス留めする。
  • 断熱材の下面が床下に露出する場合または湿気の排出を妨げない構成となっている場合にあっては、防湿層を設けない場合がある。(参考:参考文献2)
4.室内側から押してみて、断熱材がたわんだり、たれたりしないかを確認

床の断熱材施工例(引用:参考文献3)
(床下の施工スペースがない場合)
5.床材の再施工
床仕上材、下地板を再施工する。
  • 点検口が必要な箇所にない場合は設ける。
  • 断熱材と床板との間に外気が流入しないように施工する。
6.最終確認
工事全体の仕上がりを確認する。
片付け・清掃を行う。
  • 床下の木片などは蟻害の要因になるため確実に撤去する。
備考
  • 必要に応じて床下で見られる範囲の断熱材の不具合を補修する。

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 住宅の新省エネルギー基準と指針[p139悪い例]一部加筆(建設省住宅局住宅生産課) 住宅新基準解説書編集委員会 (財)建築環境・省エネルギー機構
2 住宅の平成25年省エネルギー基準の解説[p329 2.1.2 c] 住宅の平成25年省エネルギー基準の解説 編集委員会 (一財)建築環境・省エネルギー機構
3 木造住宅工事仕様書 平成28年版(第1版)[p268~269参考図1-1.4.6-2] (独)住宅金融支援機構 (株)井上書院