補修方法編

補修方法シート

【鉄筋コンクリート造住宅】

降雨による漏水配管再固定の上、シーリング材の打替えW-1-306
RC造
工事概要

配管を固定し直し、配管と周辺とのとりあい部分のシーリング材を再施工する。


工事概要図(chord作成)

漏水は配管に直接接していない部分でも、管の応力を受けて破断し、発生することもある。

対応する不具合と原因 不具合
  • 降雨による漏水(W-1)
原因
  • 関連部位の防水処理不良
適用条件
工事手順の例
1.事前調査
当事者からのヒアリングや現場での原因調査を行う。
2.配管回りのシーリング材の撤去
配管回りの不良シーリング材を撤去する。
管種によって適切な貫通回りのふさぎ材が使用されているか確認し、不適切な場合は撤去する。(熱で膨張する管の周囲は、モルタルやブロックは不適。)
3.配管の固定
特に給水管等、圧力のかかる管はしっかりと固定する。
配管勾配を設け、必要に応じて、水切用つばをつける。
4.貫通部周辺のふさぎ
5.シーリング材の施工
通常の管であれば変成シリコーン系もしくはポリサルファイド系のシーリング材を施工する。
硬質ポリ塩化ビニル管・継手の場合には、シーリング材中の成分によりソルベントクラックが発生することがあるため、事前に適合性を確認する。

配管立上り部防水納まり例(chord作成)


配管立上り部防水納まり例(引用:参考文献1)
6.最終確認
降雨時に浸水がないことを確認する。
備考

ソルベントクラック:一般的には「環境応力亀裂」とも呼ばれている。応力と環境要因(化学薬品)作用でクラックが発生する現象。ソルベントクラックの発生機構は、溶剤(または化学薬品)中にプラスチック成型品を浸漬または接触すると、まず成型品中へ溶剤が浸透し、プラスチックは溶剤によってポリマー分子鎖が動きやすくなる。その状態で、残留ひずみが存在すると、この部分で局部的にひずみは緩和する。このような急激な局部的緩和によってクラックが発生すると考えられる。(参考:参考文献2)

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 建築技術1996年6月号[p98] 荒木孝 (株)建築技術
2 プラスチックスVol.55,No.3[p92] 本間 精一 (株)工業調査会