補修方法編

補修方法シート

【鉄筋コンクリート造住宅】

降雨による漏水パラペットの補修と防水層の再施工(シート防水)W-1-313
RC造
工事概要

パラペットのひび割れを補修した上で、シート防水による補修を行う。


接着工法の例(引用:参考文献3)
対応する不具合と原因 不具合
  • 降雨による漏水(W-1)
原因
  • 防水層の品質不良、施工不良
  • 防水層端部の納まり不良
適用条件
  • 立上がり部に倒れや著しい損傷がない場合に、適用可能な工法である。
工事手順の例
1.事前調査
不具合の状況、原因を確認し、補修設計に基づいて施工計画をたてる。
補修する範囲を判断し、決定する。(本項では一部の補修事例を示す。)
2.足場の設置
  • 施工内容や規模により、仮設や足場の規模もかわるので注意すること。
3.シート防水層の不具合部分の撤去
立上がり、平場とも重ね張りできる健全な部分を残し、シート防水層の不具合部分を撤去する。
撤去後、コンクリートスラブ面を充分に乾燥させる。
4.コンクリートひび割れ面の補修
ひび割れは、Uカットシール材充填工法等により補修する。
5.シート防水の施工
ひび割れ処理及び接着剤を塗布した上で、シート防水層を張り付ける。または、固定金具を使用し機械的固定工法にて補修する。
防水層の立上がり端末部には、押え金物を設置し、シーリングする。
6.外壁仕上げ
施工面が大きい場合は、適宜目地を入れておくことが望ましい。
7.打継ぎ目地のシーリング材打ち
既存部分も合わせて施工する。
8.最終確認
降雨時に浸水がないことを確認する。足場を撤去のうえ、片付け・清掃を行う。
備考
  • 工事に伴う騒音(ドリル使用時)、臭気、振動、粉塵、降雨時における漏水、廃材の排出等が問題になる可能性があるため、工事の実施にあたっては、居住者に工事内容を十分に説明し、合意を得ることが重要である。
  • シート防水による改修工法は、既設防水工法の種別、既設保護防水層の撤去の有無による区分、断熱工法(SI工法)の有無、これらの組合せで改修工法名称欄に示す8種類となる。
    合成高分子系ルーフィングシート防水による改修工法一覧表(引用:参考文献1)
    (参考)合成高分子系ルーフィングシート防水の工法、種別及び工程(引用:参考文献2)
    (参考)合成高分子系ルーフィングシート防水(断熱工法)の工法、種別及び工程
    (引用:参考文献2)

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 建築改修工事監理指針 平成28年版(第1版)(上巻)
[p234 表3.5.5](国土交通省大臣官房官庁営繕部)
(一財)建築保全センター (一財)建築保全センター
2 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)
平成28年版(第1版) [p59~60(表3.5.1,表3.5.2)]
(国土交通省大臣官房官庁営繕部)
(一財)建築保全センター (一財)建築保全センター
3 建築工事標準仕様書・同解説JASS8 防水工事
(2014年版)[p218(解説図1.85(S-RF))]<一部加筆>
(一社)日本建築学会 (一社)日本建築学会