補修方法編

補修方法シート

【鉄筋コンクリート造住宅】

降雨による漏水防水層平場の再施工(シート防水)W-1-315
RC造
工事概要

スラブにひび割れがある場合は補修した上で、漏水箇所の防水層の再施工を行う。



接着工法の部分補修例
対応する不具合と原因 不具合
  • 降雨による漏水(W-1)
原因
  • 防水層の品質及び施工不良
  • 防水下地のひび割れ
適用条件
  • 漏水位置がほぼ確定できた場合に適用できる。
工事手順の例
1.事前調査
当事者からのヒアリングや現場での原因調査により、適用条件を満たしていることを確認する。
2.破損部を含む施工箇所の指定
不具合部分について、シート防水層を切開するか接合より剥して、下面に水が回っているか確認する。
3.シート防水層の不良部分の撤去
シート防水層が破損している場合には、立上がり、床面とも、重ね張りできる健全な部分を残し、不具合部分を撤去する。
撤去後、接着工法の場合はコンクリートスラブ面を充分乾燥させる。
4.コンクリートのひび割れ面の補修
ひび割れは、Uカットシール材充填工法等で補修する。
5.シート防水の補修
シート防水層の破損の場合(接着工法)は、接着剤を塗布した上で、シート防水層を張りつけ、補修する。
シート防水層の破損の場合(機械的固定工法)は、健全な部分の防水層に新設防水層を張りつけ、補修する。
シート防水層が剥離している場合は、剥離部分を張り直し、補修する。
6.最終確認
降雨時に浸水がないことを確認する。
備考
  • 工事に伴う騒音(ドリル使用時)、臭気、振動、粉塵、降雨時における漏水、廃材の排出等が問題になる可能性があるため、工事の実施にあたっては、居住者に工事内容を十分に説明し、合意を得ることが重要である。
  • 既設の防水層や保護層(施工されている場合)を撤去せずに防水改修を行う場合は、当該地域の最大降雨量などを考慮して必要な排水ドレンの径が確保できるように注意する必要がある。(参考:参考文献4)
  • シート防水による改修工法は既設防水工法の種別、既設保護防水層の撤去の有無による区分、断熱工法(SI工法)の有無、これらの組合せで改修工法名称欄に示す8種類となる。
    合成高分子系ルーフィングシート防水による改修工法一覧表(引用:参考文献1)

    (参考)合成高分子系ルーフィングシート防水の工法、種別及び工程(引用:参考文献2)

    (参考)合成高分子系ルーフィングシート防水(断熱工法)の工法、種別及び工程
    (引用:参考文献2)

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 建築改修工事監理指針 平成28年版(第1版)(上巻)
[p234 表3.5.5](国土交通省大臣官房官庁営繕部)
(一財)建築保全センター (一財)建築保全センター
2 公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)
平成28年版(第1版) [p59~60(表3.5.1,表3.5.2)]
(国土交通省大臣官房官庁営繕部)
(一財)建築保全センター (一財)建築保全センター
3 建築工事標準仕様書・同解説JASS8 防水工事(2014年版)[p87~88] (一社)日本建築学会 (一社)日本建築学会
4 空気調和・衛生工学会規格 SHASE-S206-2009 給排水衛生設備規準・解説[P131、132、281~286] (社)空気調和・衛生工学会 (社)空気調和・衛生工学会