補修方法編

補修方法シート

【鉄骨造住宅】

降雨による漏水軒先水切・軒どいの再施工W-1-402
S造
工事概要
  • 軒先水切(及び樋)の取り替え
  • 樋の取り付け直し

横ぶき屋根の例(引用:参考文献2)


瓦棒ぶき屋根の例(引用:参考文献2)
対応する不具合と原因 不具合
  • 降雨による漏水(W-1)
    <軒先隙間からの漏水>
原因
  • 屋根工法・材料の選択不良、品質不良
  • 屋根の各部位の納まりの不良、施工不良
適用条件
  • 軒先部分を施工する(近づける)安全な方法と、充分な施工スペースが確保できること。
工事手順の例
1.事前調査
当事者からのヒアリングや現場の原因調査により、上述の適用条件を満たしていることを確認する。
石綿含有の可能性のある屋根材は、石綿の含有の有無を調査する。
2.周辺屋根材のはがし、まくり上げ(樋の外し)
必要に応じて足場を設置し、養生を行う。
屋根材の重ね方や納め方をできるだけ傷めないように注意して行う。
軒先全体の工事の場合はけらば部の納め方にも注意すること。
といが漏水原因になっている場合はといを取り外す。
石綿を含有している屋根材の場合は、石綿作業対策をする。
3.軒先水切の取り替え
下ぶき材の重ね方や巻き込み方にも注意する。
軒先側への水切立下げ長さを十分にとること。また樋との十分な間隔や納まりが問題ないことも確認する。
4-1.釘頭シーリング
(4-2.といの取り付け)
5.屋根材のかぶせ
6.片付け、清掃
7.最終確認
降雨時に浸水がないことを確認する。
足場、養生等の撤去を行う。止水を確認するまで仮設は撤去しないことが望ましい。
備考
  • 軒先の屋根材の一部をはがす場合には、丁寧に行わないと、はがす範囲を不用意に広げてしまう恐れがあるため留意する。
  • 新たな浸水箇所をつくる恐れがあるため、施工時には既存の屋根材との取り合いに十分注意する。
  • 屋根材に石綿が使用されている場合は、石綿障害予防規則(平成17年2月24日厚生労働省令第21号)等に従って、①事前調査の義務、②作業計画作成の義務、③解体等作業届出の義務、④保護具の使用等の義務、⑤石綿除去・封じ込め・立入禁止等の措置の義務を遵守し、適切な対策をとる必要がある。
  • 屋根仕上げ材等を交換する場合は、「公共建築改修工事標準仕様書」、「建築物等の解体・改修工事等における石綿障害の予防(建設業労働災害防止協会)」等の文献等をもとに、石綿障害を予防するために必要な対策を講じる必要がある。

参考文献

資料名・該当箇所 編著者 発行所
1 鉄骨造入門 設計の基本とディテール 改訂第三版[p88~90] 伊藤高光,古谷幸雄,武田照雄 (株)彰国社(2016年発行)
2 性能別に考えるS造設計[構法・ディテール]選定マニュアル 最新版[p30(図17),p32(図25)] 大野隆司、近角真一、佐藤考一、(社)日本鋼構造協会 (株)エクスナレッジ
3 公共建築改修工事標準仕様書 平成28年版(建築工事編)(第2版第1刷)[p345(9.1.5(b))](国土交通省大臣官房官庁営繕部) (一財)建築保全センター (一財)建築保全センター
4 建築物等の解体・改修工事等における石綿障害の予防(平成26年初版)p49~52 建設業労働災害防止協会 建設業労働災害防止協会
5 建築物の解体等に係る石綿(アスベスト)飛散防止対策マニュアル(平成29年12月) 東京都環境局環境改善部大気保全課 東京都環境局環境改善部大気保全課
6 「石綿(アスベスト)含有建材データベース」2015年2月版 国土交通省・経済産業省 国土交通省・経済産業省
7 (製造業者の仕様等による)