補修方法編

補修方法シート

【木造住宅(枠組壁工法)】

勾配屋根の変形(はがれ、ずれ、浮き)梁と束によるむな木板の補強
(たる木方式)
R-1-207
木枠
工事概要

小屋裏からむな木板を梁と束で補強する。

対応する不具合と原因 不具合
  • 屋根の変形、はがれ、浮き(R-1)
原因
  • たる木の断面寸法の不良、材料の選択不良、材料の品質不良
適用条件
  • 小屋裏側から、新設する小屋梁が搬入、設置できる場合に限る。


梁と束によるむな木板の補強の例(chord作成)
工事手順の例
1.事前調査
現場の調査により、当該箇所のむな木板の下がり、たる木の開きの状況および資材搬入に適した天井取り除き部分を確認する。
2.足場の設置
補強するむな木板の直下の床に足場を設置する。
  • 足場の設置等によりで床を傷つけないよう、シート、コンパネ等による保護・養生を行う
3.天井の取り外し
資材搬入、屋起こし作業上必要な開口部を確保するため、当該箇所の直下の天井の一部(断熱材含む)を取り外す。
4.むな木板をジャッキアップ
振れ止め、たる木つなぎ、ころび止めを取り外す。
直下の床に角材等を用いて、ジャッキ等を2箇所に設置する。
たわんだむな木板の両端の下に集成材の梁を入れ、ジャッキ等の仮柱で支える。
むな木板を適正な位置までジャッキ等で持ち上げ、仮に固定する
5.むな木板の補強
むな木を補強する梁を受ける束の位置で近傍のたる木に添わせて小屋梁を施工する。
  • 新設する小屋梁の直下のたて枠及びまぐさは、必要に応じて補強または交換をする。
小屋梁の上に、集成材の束を施工する。
  • 束と小屋梁、梁と束それぞれの接合部の両面を柱頭金物で緊結する。
屋根仕上材の不陸、浮き等が無いことを確認する。
6.天井の復旧
ジャッキ等で持ち上げていた仮柱を少しずつ下げながら、むな木板の下がりが修正されているのを確認して仮柱を外す。
振れ止め、たる木つなぎ、ころび止めを取り付ける。
取り外した天井を再施工する。
7.最終確認
工事全体の仕上がりを確認する。
足場、養生シート等を撤去する。
片付け・清掃を行う。
備考
  • 本補修方法以外にも、たる木の添え木で補強することもできる。

施工上の注意点
  • 新設する小屋梁の設置位置は、原則直下に開口がないところとする。
  • 補強または交換をする小屋梁の直下のたて枠及びまぐさは、構造計算等により断面寸法、グレード及び支持・緊結方法を決定する。

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 枠組壁工法住宅工事仕様書 平成28年版(第1版)[p122(4.12.2)] (独)住宅金融支援機構 (株)井上書院