住宅紛争処理技術関連資料集

使用する検査機器


建築

機器の名称 下げ振り(ダイヤル表示 ・ デジタル表示)
機器の使用目的 壁、柱など構造物の傾斜の確認や測定
機器の概要
〈下げ振り(ダイヤル表示 ・ デジタル表示)の例〉
下げ振り(ダイヤル表示 ・ デジタル表示)は、目盛の刻まれた本尺と、振り子を内蔵した鉛直計から成り、下げ振り(垂球)同様、構造物の傾斜測定に用いられるもので、比較的小規模の測定に向いていて、測定場所や用途に応じ、各種の大きさ(本尺の長さ)のものがある。
下げ振り(垂球)に比べ、強風や、多少の振動に影響されずに測定でき、一人で操作が可能である。
傾斜は、内蔵された表示盤に表示される。(ダイヤル表示・デジタル表示)。
鉛直計を本尺に対し直角に取り付け、水平を測定する勾配計として使用できるものもある。
ダイヤル表示の例


<本尺>
本尺の全長にわたり1㎜刻みの目盛が刻まれたスケールがついている。

<仕様例>(参考値)
種  類 : 振子式鉛直計
目 盛 量: 1mについて1㎜の傾斜(0.057゜=3.4´)
精  度 : ±0.5目盛以下
測定範囲: 左右15目盛

<目盛板微動ツマミ>
鉛直方向に目盛板のゼロ点を合わせるときに使用。

<振子固定ツマミ>
使用しないとき、又は輸送時に振子を固定するために使用。
使用方法の概要
<下げ振り(ダイヤル表示)の測定例>
1.
ゼロ点調整
[鉛直の基準線がある場合]
保護キャップを外し、鉛直計を作動させる。
本尺の側面を鉛直の基準線に正確に合わせる。
鉛直計の指針の振れが止まるのを待って目盛板微動ツマミを操作し、指針に目盛の0をあわせ、ゼロ点調整を終わる。

[鉛直の基準線がない場合]
保護キャップを外し、鉛直計を作動させる。
本尺の側面を鉛直に近いと思われる柱または壁にあてる。
鉛直計の指針の振れが止まるのを待って、指針の示す目盛(これをAとする。例えば「左3」)を読みとる。
次に同じ柱または壁に本尺の反対側の側面をあてる。
鉛直計の指針の振れが止まるのを待って、指針の示す目盛(これをBとする。例えば「右1」)を読みとる。
1回目にあてたときの目盛Aと2回目にあてたときの目盛Bの中央値(目盛C)を求める。
(目盛A+目盛B)/2=目盛C(鉛直の方向)
前記の例では、(左3+右1)/2=左1となる。
⑤の状態のまま、静止している指針を目安に、目盛Cに相当するだけ目盛板を調整(この例では左方向へ1目盛)すれば、目盛0の位置が鉛直となる。
2.
測 定
被測定物に本尺を密着させ、鉛直計の指針の振れが止まるのを待って指針を読み取り測定する。
指針が左を指せば被測定物が左に傾斜していることを示し、右を指せば右に傾斜していることを示す。
測定したい面に突起等があり本尺を密着できない場合や窓枠など本尺が入らない場合など、上下にアームを取り付け、測定したい面にあてて測定するものもある。
関連する不具合事象 「外壁の傾斜」、「内壁の傾斜」「建具の開閉不良」
備考
  • 測定する際、局部的な反り等がある壁面の部分は避けるよう配慮する。