住宅紛争処理技術関連資料集

使用する検査機器


設備

機器の名称 騒音計
機器の使用目的 給排水設備等の運転時・使用時発生音の測定
機器の概要
測定器は、JIS C 1509-1-2005「電気音響-サウンドレベルメータ(騒音計)」に規定されている騒音計を使用する。
※JISでは、性能によりクラス1とクラス2が規定されている。それぞれ以前規定されていた精密騒音計と普通騒音計の分類にほぼ相当し、許容限度値(周波数重み付け特性)と動作温度範囲が異なる。
精密騒音計の例
使用方法の概要 JIS A 1429:2014「建築物の現場における給排水設備騒音の測定」(抜粋)
対象設備:水栓、シャワー室、浴室、流し台、便所、ポンプ、給湯器、気泡浴槽、ディスポーザ及び浄化槽
対象範囲:住居、ホテル、学校、事務所、病院など300㎡以下の部屋
測定手順:固定マイクロホンによる場合、室内で、壁、床、天井から0.7m以上離れた空間内に、互いに0.7m以上離れた3~5点の測定点を空間的に均等に分布させ測定する。
「建築物の現場における室内騒音の測定方法」(日本建築学会推奨基準)では、「壁から1m離れた、一様に分布する3~5点で、マイクロ音の高さは1.2~1.5m」とされている。
測定条件:水栓を対象とした測定では、水を水栓からシャワー室、浴室(浴槽)、又は流し台内に放出した状態で測定を行う。
排水時の測定では、水栓を閉じた状態で、排水栓を開け、浴槽、流し台などが空になるまでの間に測定する。
便所からの音は、水洗便器から排水するときの音と、貯水タンクに給水するときの音を作動が完了するまで測定する。
給湯器は、最大燃焼となった状態で30秒間程度を測定する。
気泡浴槽は、気泡を噴出する機能を起動し、定常状態になってから30秒間程度を測定する。
ディスポーザは、模擬ちゅうかい(厨芥)を投入し、機器の稼働と同時に推奨の吐出量で給水を開始し、模擬ちゅうかいが完全に搬出されるまでを測定する。(模擬ちゅうかいは、直径30~50mm程度のほぼ球体状の氷を使用する。)
浄化槽は、ブロアの起動から停止までの間を測定する。

<留意事項>
騒音計は対象音だけを選択して測定することは出来ないので、対象音の発生状況を耳で確認し、他の騒音の影響が無い、もしくは影響が小さい状態を測定する。
測定時間長:測定対象によって発生音の継続時間、レベル変動のサイクルが異なるので、等価騒音レベル測定の平均時間の設定には注意が必要である。
暗騒音:測定結果は、別に測定した暗騒音(同一測定点における対象音が無い状態の騒音)の数値により補正する場合も有るが、通常生じている暗騒音(24時間換気設備運転音等)は、居住性能として、暗騒音を含めた状態として評価する場合も有る。
関連する不具合事象 「設備からの騒音(機器運転時、使用時)」
備考 参考文献:給排水設備以外からの騒音測定方法には以下のものがある。
SHASE-S114-2011「空調機器騒音測定方法」((社)空気調和・衛生工学会)
JIS B 8310-1985「ポンプの騒音レベル測定方法」
JIS B 8330-2000「送風機の試験及び検査方法」