調査方法編

設備からの騒音(概説)

1.設備からの騒音の発生

住宅内で問題となる騒音は,空気音(空気伝搬音)と固体音(固体伝搬音)に分けられる。空気音(空気伝搬音)とは,空気中に発せられた音が壁などを透過、迂回して影響する音を言い,隣接住戸の話し声や屋外の騒音などがこの種の音として扱われる。また,固体音(固体伝搬音)とは建築物のある部位に加振力又は振動が入力し,固体中を振動として伝搬して任意の空間に放射される音を言い,靴音や足音,ドアの開閉音,水道の流水音などがこの種の代表的騒音である。
建築設備はポンプや送風機,給排水管などのように,回転機器を有するもの,流体の圧力変動を伴うものなどが多く,固体音として影響を与える場合が普通である。なお,戸建住宅の場合は,ボイラーの燃焼音,換気口からの発生音のように,他住戸へ空気音として影響を及ぼす場合もある。

2.設備からの騒音の種類

(1)
配管類からの騒音
給水配管では、給水圧力が高い場合で水栓の開閉によって生じる水撃音、排水配管では上階の便所等の洗浄水の音、また排水の立て管や上階の枝管の流水音などがある。これらの音は主として固体伝搬音であることが多く、配管等の床や壁への固定方法が不良の場合に生じる。マンションなどでは、排水配管がスラブ上施工となってきているために比較的上階の音は防げているが、排水立て管のパイプスペース内での流下音が発生することがあり、継手等のスラブへの固定の仕方や、パイプスペースの遮音などが不良の場合には音が伝搬することがある。ダクト等では、24時間換気システムのファンが常時運転されているために、吸込みや吹きだしグリルなどからファンの騒音が聞こえたり、外気導入部から、外部騒音も同時に取り込まれたりして、騒音のトラブルが起きることがある。
(2)
器具類からの騒音
住宅での音源となる機器には、台所周りでは、ディスポーザ、レンジフードファン、食器洗い乾燥機などがあり、便所では便器の洗浄音、浴室周りでは、換気扇、洗濯機がある。各居室では、エアコンが音源になることが多い。また住宅の外構やベランダでは、エアコンの室外機、給湯機などが音源となり、隣接住戸とのトラブルの原因となることがある。

3.発生原因と調査方法

住宅の不具合として取り上げられる主な騒音に関しての、発生の原因、調査の方法等については、「設備に関する不具合設備からの騒音」の項を参照のこと。