調査方法編

設備の結露

1.設備の結露とは

設備の結露とは、設備配管や容器の表面温度が、内部の物体によって低下して、周囲の空気中の水分が表面につき濡れる状態を言い、本書では設備配管や設備機器等の表面に発生する結露、また、ダクト内面及び外面に発生する結露等を対象とする。
(1)結露の種類、(2)結露の影響、(3)発生部位の建築編で記述されている内容を参照のこと。

2.設備の結露の種類と発生しやすい部位

(1)
配管等の表面結露と発生部位
給水配管・排水配管等で、保温施工が不十分な状況で、水の使用頻度が高く冷たい水が通過する度に配管の表面に結露することがある。特に、換気されていない天井内を通過する場合に発生する恐れがあり、上階の給水又は排水配管が下階の居間や浴室、台所等の天井内を通過する場合には、配管表面に結露が発生する可能性が高い。
また、壁内に給水配管等が配置されている附近の室内側壁面等に結露が発生する場合もある。
(2)
器具類の表面結露と発生部位
設備機器のうち、防露措置が施されていない冷水が入った貯水槽の表面や大便器のロータンク表面等に結露が発生する。また、湿度の高い場所で、冷房時にエアコンの吹出し口周辺に結露をするケースもある。特に、給水栓で水を長時間流し続けると、水栓の表面に結露が発生することもある。
(3)
ダクト内面・外面の結露と発生部位
浴室等から排気される高湿度の排気ダクトが、気温の低い箇所を通過して、外気に面する近傍で急激に冷却された場合に、 ダクトの内面に結露することがある。排気ダクトの勾配が不適切な(室内側が低くなっている等)場合は、結露水がダクト底面のつなぎ目等から室内に漏水することがある。
全館空調システムを採用している場合、断熱措置が不十分な空調ダクトが、断熱区画の外側(断熱材の外気側)に配管されていると、夏季の冷房時にダクトの外面に結露することがある。

3.結露の発生原因

表面結露も内部結露も、発生原因はほぼ同様であり、空気中の水蒸気量の増加、部分的な温度低下のいずれかによっている。冬型結露は室内の水蒸気が関与して発生するのに対し、夏型結露は外気の保有する水蒸気、もしくは木材等から放湿された水分による水蒸気が関与して発生する。