調査方法編

天   井

形状方法による主な天井の分類
天井とは、天井仕上材と天井下地構成材を総称していう。
鉄骨造の場合は、吊天井(二重天井)が一般的であり、これは天井面を上階スラブから機能上必要なだけ離して吊木により支持する天井である。
天井は、室内の温度調整、明るさの確保、設備の収納、屋根裏からの塵埃の防止等の機能を有する。
天井自体は構造上の荷重を負担する部分ではないため、様々な形状とすることが可能である。
<形状による天井の分類>
平天井 :水平に張り上げられた、最も典型的な天井
勾配天井:屋根勾配に沿って張られた天井
船底天井:舟の底を裏返したような形状の天井
下がり天井:天井の一部が低くなっている天井
等が代表的なものである。
<天井下地構成材による天井の分類>
天井下地構成材(※)は、上階の床構造や小屋組の構造、天井ふところの寸法等により、木製下地又は金属製下地が用いられる。
天井下地構成材:インサート、吊木又は吊りボルト、野縁受ハンガー、野縁受桟又は野縁受、クリップ、野縁(参考1)
金属製下地
上階の床構造が、鉄骨構造床や鉄筋コンクリート構造床の場合に以下の下地が比較的多く用いられる。
  • 軽量鉄骨天井下地(軽天下地、軽鉄下地ともいう)
    基本的にインサート、吊りボルト、野縁受ハンガー、野縁受、クリップ、野縁(各種軽量形鋼)からなる既製品の天井下地。(参考1)上階の床構造により吊木受けを変えて用いる。
  • アングル天井下地
    鉄骨の大引きを用いる場合等に、この大引きに直接天井を止めるためのアングル(等辺山形鋼)を取り付け、天井下地として用いる。
木製下地
  • 木製天井下地
    基本的にインサート、吊木又は吊ボルト、野縁受桟、野縁からなる木製の天井下地。(参考1)床構造により吊木受けの取付け方が異なる。
ユニット天井
  • 鉄鋼系プレハブでは、鉄製及び木製等で構成されたユニットパネルを金物、ボルト等で固定するユニット天井がある。
参考1
  • 「公共建築工事標準仕様書 平成28年版」p201~202, p221~223(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修、(一社)公共建築協会発行)
<参考:天井構成の例>(引用1、引用2)

軽量鉄骨天井下地(引用2)

アングル天井下地(引用1)

木製天井下地(引用2)
引用1
  • 「鉄骨造入門 設計の基本とディテール 改訂第二版」p49(伊藤高光、古谷幸雄、武田照雄著、㈱彰国社発行)
引用2
  • 「鉄骨造入門 設計の基本とディテール 改訂第三版」81(伊藤高光、古谷幸雄、武田照雄著、(株)彰国社発行)
<参考:鉄鋼系プレハブの天井構成の例>(引用3)

金属製天井下地(引用3)

木製天井下地(引用3)

ユニット(引用3)

ユニット(引用3)
引用3
  • (一社)プレハブ建築協会提供資料
<天井仕上材等による天井の分類>
天井下地構成材に留め付けられ、天井の水平面を構成する天井仕上材等(※)は、工法により以下のように分類される。
天井仕上材等:天井仕上材、天井下地材
捨張りのある場合(捨張り工法)
天井下地構成材にあらかじめ天井下地材として各種ボード類を張り(捨張り)、そのうえに天井仕上材(化粧ボード、化粧板等)を留め付ける。天井仕上材は捨張りに接着剤や金物(釘、ステープル、小ねじ等)によって固定することが多い。(参考2)
捨張りのない場合(直張り工法)
天井下地構成材に直接天井仕上材(化粧ボード、化粧板、各種ボード等)を留め付ける。この時、張り付けたボード類をそのまま天井仕上げとする場合(化粧ボード類)と、ボード類にさらに塗装や吹付けを施したり、壁紙を接着して天井仕上げとする場合がある。
参考2
  • 「公共建築工事標準仕様書 平成28年版」p345(国土交通省大臣官房官庁営繕部監修、(一社)公共建築協会発行