事業者からの申請例【その2】
施主が追加工事の代金を支払ってくれず、次々と補修を求められている。

 F社は戸建住宅を設計・建築する注文を受けました。工事の途中で、施主から窓のサッシのグレートを上げたいが追加代金は引渡し後に支払いたいとの希望があり、F社はこれを承諾し工事を行いました。引渡し後、F社がサッシのグレード変更の追加代金を請求したところ、施主から壁が汚れていると補修を求められたため、補修後に追加代金の支払いを受けられると思い対応しました。しかし、施主は床に工事の際のキズが残っているのでこれも補修工事を行わないと追加代金を支払わないと主張し、話合いにも応じません。
 F社は住まいるダイヤルに相談し、追加代金の支払いを求めて住宅紛争処理を申請しました。

 第一回の審理では、両者の関係が悪化していることもあり、紛争処理委員がF社と施主から別々に事情を聞き、それまでの経緯や不具合の状況、それぞれの主張を確認しました。F社は床のキズを補修する用意があるものの、次々に補修を求められる不安があることも訴えました。

 第二回の審理で、紛争処理委員は両者の主張と提出された図面や写真を基に状況を整理した上で、専門家としての見解を示しました。施主はサッシの追加代金を支払い、これ以上の補修を求めないこと、F社は床のキズの補修工事を行うことで両者から受け入れの姿勢がみられたため、調停案としてまとめ、第三回の審理で調停が成立。申請から3カ月で終結しました。

<まとめ>

 事業者が施主から次々に補修を求められて、代金の支払いを受けられなかったケースです。紛争処理委員が客観的に状況を整理し、専門家としての見解を示すことで、施主が調停案を受け入れ解決につながりました。

※フィクションです。

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