消費者からの申請例【その4】
補修したのにカビが再発。補修箇所以外に水漏れはないと事業者は言うが、、、

 Dさんは新築分譲マンションを購入しました。夏場にリビングのソファを動かすと敷物にカビが発生していたため、事業者に調査してもらったところ、洗面所の配管から水漏れが発生し、床下に水が溜まっていたことが分かりました。事業者の責任で洗面所の水漏れとリビングのカビが発生した箇所の補修工事を実施しましたが、その後リビングの収納の中にもカビが発生しました。Dさんは洗面所の水漏れが直っていないのか、あるいは他にも原因があるのではないかと不安になり事業者に補修と説明を求めました。しかし、事業者は洗面所の水漏れは直っており、他に漏水はないと主張するだけです。

 このためDさんは住まいるダイヤルに相談し、専門家相談を受けて住宅紛争処理を申請しました。

 第一回の審理で、Dさんは水漏れが直っていないか、他の原因があるからカビが発生しているのではないかと訴え、カビの原因特定と補修を求めました。事業者からは水漏れは補修済みで、他の原因も考えにくいと反論がありました。これを受け、紛争処理委員は現地調査を行い、その上で審理を進めることにしました。

 第二回は現地調査で、紛争処理委員が状況を確認したところ、洗面所の水漏れは直っており、以前の水漏れにより濡れた範囲が補修工事の範囲以上に広がっていたため、新たにカビが発生したものと確認されました。なお、水漏れ箇所は既に乾燥していることと、水漏れ以外のカビの原因となる不具合は見つからなかったことも分かりました。

 第三回の審理で、紛争処理委員から現地調査の結果に基づいて、改めて説明が行われました。Dさんは原因が特定されて他に原因も無いことに安心し、事業者がカビの発生したリビングの収納を補修するということで調停が成立。申請から5カ月間で紛争処理が終結しました。

<まとめ>

 一度補修したにもかかわらず同じ不具合が再度発生したため、購入者が他にも原因があるのではないかと疑いを持ったケースです。紛争処理委員の現地調査により、原因の解明がなされたことで購入者の疑念が払拭され、解決に繋がりました。

※フィクションです。

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