基礎の沈下を防ぐには

基礎沈下防ぐには

  1. 住宅の傾きを防ぐために
  2. 基礎の沈下を防ぐには

基礎とは

基礎は、住宅の重さや、住宅にかかる風・地震等による力を支える部位である「構造耐力上主要な部分」の一つです。
建築基準法では、基礎は住宅に作用する重さや力を安全に地盤に伝え、地盤の沈下や変形に対して安全なものとしなければならないと定められています。

住宅を支持する地盤は、地形や土の種類等によって、強さ等の性質が異なるため、地盤に応じた基礎の形式を選ぶ必要があります。地盤が弱い場合等は、必要に応じて地盤補強工事が行われることもあります。

基礎とは

基礎の沈下を防ぐには

基礎の沈下を防ぐには地盤状況把握

基礎の沈下を防ぐためには、適切な基礎の形式地盤補強方法を選ぶ必要があり、敷地の地盤の状況を把握することが重要です。補強が必要な地盤に、補強工事をしないまま住宅を建てると、基礎の沈下が起こる可能性が高くなります。

地盤の状況の把握のためには、事前調査や敷地内の地盤調査等が行われます。

地盤の状況の把握

事前調査と地盤調査

事前調査では、地形(台地・低地等)の確認や、敷地周辺の地盤調査結果の確認等が例としてあげられます。土地取得前の検討段階でも確認可能な情報があり、地盤補強が必要となりそうか等の目安を知ることができます。住宅事業者向け資料P.3に事前調査の例を記載しています。

なお、事前調査は周辺地盤の概要を知る参考となりますが、あくまでも広域的な情報であるため、個別の敷地の地盤状況の把握のためには、敷地での地盤調査が必要といえます。
地盤調査の方法や結果について住宅事業者に確認するとよいでしょう。

基礎の沈下を防ぐには

基礎の沈下を防ぐには注意必要土地

地盤補強工事や建物の配置計画等の検討が必要となる可能性が高い土地の例を紹介します。
敷地が該当する場合は、地盤の状況に応じた適切な対応がとられているか、住宅事業者に確認するとよいでしょう。

水田、川、沼地を埋め立てた土地

水田、川、沼地を埋め立てた土地は、水分が多い軟らかい地盤(軟弱地盤)で、地盤補強が必要となる可能性が高いといえます。周辺に水田、川、沼地がある場合は、敷地がそれらを埋め立てた土地かどうか確認するとよいでしょう。

高低差のある土地(造成された土地)

造成等によって周辺と高低差があり、敷地内や隣地との境に擁壁(ようへき)等がある土地は、配置計画等に検討が必要になる可能性があります。
また、土を盛る・掘削する等の工事(盛土・切土)がされていると、もともとの地盤から状況が変わっている可能性があるため、確認が必要です。

高低差のある土地(造成され土地)