屋根
<けらば>

家の屋根けらば

屋根<けらば>からの雨漏り

屋根の側端部(けらば)には、屋根面を伝った雨水が外壁面に回り込まないようにするため、「水切り金物」という金属部材が設置されます。
「水切り金物」と外壁の間に吹き込んだ雨水が、建物内に浸入することがあります。

屋根のけらば部に雨があたる図

雨漏りリスク低減のアイデア

  • 屋根を広げる、軒を出す等して、雨水が屋根や外壁から、外壁の内側に浸入しないようにする。
  • 適切な長さの水切り金物を用いているか、また、屋根と壁の防水を連続させる等の対策がとられているかを住宅事業者に確認する。
軒を出した屋根と水切り金物の説明図

住み始めてからは―

雨どいやバルコニー等の排水口は、落ち葉や泥等で詰まることがあるため、定期的に確認が必要です。
屋根や天窓の回りも、目視できる範囲は落ち葉等が溜まっていないかチェックしましょう。
ただし、屋根に上らなければならない場合や、チェックが必要な場所が高い位置にある場合は危険が伴います。
無理をせず、新築時の住宅事業者に相談しましょう。

家の屋根を点検する人

屋根の種類・屋根周辺の各部位の名称

棟(むね) 屋根の面が交わり、最も高くなっている部分。片流れ屋根の場合は、屋根の最も高い先端部分。
けらば 屋根の妻側の端部の名称。けらばの(外壁からの)出寸法が大きいと、外壁面や屋根と外壁の接合部にかかる雨量を減らすことができます。
軒(のき) 屋根の端の、建物の外側に張り出した部分。軒の(外壁からの)出寸法が大きいと、外壁面や屋根と外壁の接合部にかかる雨量を減らすことができます。
パラペット 屋根や屋上、バルコニーの外周部に設置される低い壁のような部位。
片流れ屋根、切妻屋根、陸屋根、寄棟屋根と、棟、軒、けらばとパラペットの説明図
※一般的な住宅(木造住宅以外を含む)の屋根の種類を紹介しています

水切り金物とは

けらばや軒先等の屋根の端部では、伝った雨水が裏側に回って建物内に浸入したり、屋根下の外壁面を汚すことがあります。そのため屋根の端部に水切り金物を設置し、屋根面を伝った雨水が外壁面等に回り込まないようにします。
水切り金物の縦方向は適切な長さを確保し、垂直方向に水を落とす必要があります。
外壁の下部にも、外壁面を流れる雨が外壁内(土台側)に回り込まないように、水切り金物を設置します。

適切な長さの確保した横から見た屋根と水切り金物の説明図
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