住まいるダイヤルで受け付けた電話相談のなかから、消費者の皆様に参考となる相談事例を紹介したものです。

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太陽光パネル(太陽電池モジュール)を取り付けた。発電の効果は得られているが、2階天井に黒いしみができた。雨漏りではないか。

相談ID:400

Q:  築20年の鉄骨造プレハブ住宅に夫婦で住んでいます。住宅会社が20年点検に来た際に、補助金も受け取ることができると太陽光発電をすすめられたので、取り付けることにしました。工事は、昨末に行われ、工事金額260万円を支払い済みです。
発電の効果は得られているようで、売電・買電でランプがついて分かるようになっています。オール電化にはしていませんが、電気代は安くなっているようです。約10年で工事金額を回収できると聞いており、一応満足しています。
ところが、2階天井壁クロスのユニットの切れ目に沿って、黒いしみがでてきたことに気づきました。結露かもしれません。最近雨音が室内で響くようになったと感じます。
これまで20年間、壁クロスの張り替えやリフォームは行っていないのですが、太陽光パネル(太陽電池モジュール)の取付け工事をした後に生じた不具合だと思われます。
リフォームをした住宅会社の関連会社に連絡したところ、雨漏りでも結露でもないと言われました。消費生活センターや太陽光に関する相談所に相談したところ、リフォーム会社支店長が当方宅にきて見てくれました。しかし、支店長からは、保証書に書かれている内容の保証ではないので対応できないと言われました。また工事の際に天井裏等に断熱材を入れたとも言っていました。クロスを張り替えると追加費用を請求されるのでしょうか。
今後、どのように対応すればよいでしょうか。
A: 取り付け業者や建築士等に依頼し、屋根に太陽光パネル(太陽電池モジュール)やパワーコンディショナー(太陽電池から直流電力を家庭で使える交流電力に変換する機器)の取り付け方法が適切であったか、またそれらの取り付けが雨漏りを生じさせ、壁クロスの黒いシミの原因になっていないか、調査をする必要があります。
具体的には、屋根に太陽光パネルを取り付けた際のビス穴等からの雨漏り、パワーコンディショナー(太陽電池からの直流電力を家庭で使える交流電力に変換する機器)の穴からの雨漏りではないかを確認する必要があります。天井裏等に断熱材を入れたのであれば、その箇所を確認することをおすすめします。
その上で、雨漏りでないとすれば、住まい方の変化による結露の可能性があります。温度差の変化により結露が生じると、どんどん不具合が進んでしまうことがあります。結露の場合には、換気口を開けることが必要と考えられます。
いずれにしても原因箇所をよく調べてもらうことをおすすめします。
調査した結果、工事に起因して不具合が生じたといえれば、保証期間中は原則として無償補修の対象になると考えられます。
クロス張り替えについては、不具合を生じている箇所(面)のみを対象とするのが通常です。全面的に貼り替えを希望するのであれば費用の一部負担を求められるのは、築年数に照らしてやむを得ないでしょう。
以上を参考にして、交渉を重ねてみて下さい。
なお、国土交通省は、2010年5月17日、太陽光発電パネルの住宅への施工上の留意点について、「既存住宅売買及びリフォーム工事における瑕疵担保責任保険施工・検査基準(住宅用太陽電池モジュール設置工事編)」として取りまとめました。この基準は、住宅瑕疵担保責任保険法人が実施するリフォーム瑕疵保険の施工・検査基準として位置づけられたものですが、同時に太陽光パネル施工業者にとっても、雨漏り等の不具合防止上重要な留意点となるものです。

※ http://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000158.html

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