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築30年のマンション排水管の高圧洗浄後に漏水が発生した。費用負担は。

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ご相談内容

相談年月:2011年7月

築30年の中古マンションに住んでいます。毎年業者が排水管の高圧洗浄を行っています。ところが、作業後1週間して下階住人から漏水を指摘されました。洗浄した業者が調べたところ、洗濯機の排水管部分の蓋が外れていたため床下に水が溜まり漏水したようです。
業者が現場の写真を撮り、手元にも写真があります。当方は蓋が外れたのは高圧洗浄が原因であると思うのですが、業者は経年劣化が原因で作業によるものではないと言い、話し合いがつきません。リフォーム業者の見積によると、当方住戸の配管補修に35万円、下階の補修に8万5千円かかるとのことです。当方住戸の修補費用をともかく、下階修補費用については業者に負担して欲しいと考えています。マンション管理組合の理事長は親身になってくれません。誰か代わりに交渉してくれないでしょうか。

回答

洗濯機の排水管部分の蓋が外れていたことが漏水の原因である場合、排水管の蓋についての上階区分所有者の管理責任、高圧洗浄を担当した業者の作業ミス、並びに両方が影響を与えたケース、が想定されます。
この点、高圧洗浄を担当した業者が作業を行う際に、貴殿を含めた区分所有者に対して、洗濯機の排水管部分の蓋を含めた設置に関して注意喚起をしていたかどうかもポイントとなります。
設置した器具が年月の経過によってある程度の経年劣化が生じることは想定され得る範囲ですから、業者はこの点について一定の範囲で区分所有者に対する注意喚起をするなどして作業を行うべきです。
また、高圧洗浄の業者に落ち度がある場合には、注文者である管理組合の注文者としての責任(民法716条)も想定されます。
すなわち、注文者の選定に問題がなかったか、仮に問題がないとしても作業の実施に際しては区分所有者に対して注意喚起をする必要があったのではないか、が問題となります。
このマンションの管理組合理事長は親身になって相談に応じてくれないとのことですが、この点を明確にした上で相談に応じるように求めてみてはいかがでしょうか。

相談ID:460

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