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基礎工事の間違えが原因で新築工事が3ヶ月止まっている。解除すべきか継続すべきか迷っている。

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ご相談内容

相談年月:2011年12月

今年の春、住宅会社と新築木造住宅の工事請負契約を締結し、夏に着工しました。敷地と駐車場に約60センチの段差があるため、この部分の基礎は土留めを兼ねた深基礎としましたこの部分の基礎は立ち上がりを高くして、土留めの機能を兼ねることができる設計としました。ところが、深基礎ではなく、ベタ基礎の土留めになっていることが工事途中で工事途中にベタ基礎との土留め部分が別になっていることがわかりました。
私たちは「契約と異なるので、契約を解除する」と住宅会社に書面で通知しました。これに対して、住宅会社は「基礎工事は間違っていないので、契約解除にあたっては損害賠償として600万円請求する」と連絡してきました。
その後、話し合いを重ね、建物検査会社により、第三者の建築士による不具合箇所是正の報告書が提出されました。是正方法としては「引張試験による安全確認できたが、ケミカルアンカーあと施工アンカー(接着系アンカー)の打ち込みが必要」との提案がありました。
住宅会社に対して、報告書指摘事項の是正を求めたところ、「報告書に従って基礎補修工事はしますが、工事を継続する場合、工事の追加費用が発生するので、折半してほしい」と言われました。「そうでなければ、住宅会社に損害賠償した上で、契約解除してほしい」と言われました。どうすればよいでしょうか。

回答

工事を続行するのであれば、建築士や建物検査会社の提案による是正工事を行うべきですが、住宅会社のミスといえるのなら、費用は住宅会社負担と考えるべきでしょう。また、契約を解除するのであれば、工事を止めた原因は住宅会社側の説明不足や施工不良の可能性があり、発注者からの一方的な契約解除の申出ではないことから、損害賠償請求に全額応じる必要はないと思われます。
報告書や契約書を持って建築士や弁護士による相談を受け、専門家の見解を参考にして決定されてはいかがでしょうか。工事中の現場を長く放置することは好ましくないので、早めに方向を決めることをお勧めします。

※あと施工アンカーとは、アンカー本体もしくはアンカー筋の一端を既存コンクリート躯体に埋め込み、他端を耐震補強のため設置する部材に定着することで、設計上想定される応力の伝達を図るために用いられるものです。現在市販されているあと施工アンカーのうち、建築物の耐震補強に用いられる主なものには以下の2種類があります。
・金属系アンカー:拡張部打込み型のアンカー
・接着系アンカー:カプセル方式のアンカー

相談ID:514

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