トップページ 相談事例を探す 施工が遅れた新築住宅工事。納得できない追加費用を請求されている。
  • 電話相談事例

施工が遅れた新築住宅工事。納得できない追加費用を請求されている。

  • 新築工事
  • 戸建
  • 請負契約
  • その他法律に関する相談
  • 契約に関する相談
  • 工事代金支払
  • 工事遅延・工事期間
ご相談内容

相談年月:2012年1月

(消費生活センターから)消費者からこのような相談を受けています。ある施工会社に、木造2階建て住宅新築工事を依頼しました。完成引渡しは昨年秋の予定でしたが、現場の大工がのらりくらりと仕事をしていたので完成が遅れ、ようやく引渡しを受けました。3回払いの工事費用の2回分を支払い済みで、3回目は完成引渡し時に支払う契約となっていました。
ところが、施工会社から工事の追加分を含めて支払うようにと言われ、100万円の請求を受けています。契約書に添付された設計図書等で詳細は確認できず、追加項目も見あたりません。見積書も簡単なものです。「残金を支払うまで鍵を渡さない」というのですが、どのように考えればよいでしょうか。

回答

請負契約については、民法上完成引き渡しと同時に、定めた工事費用を支払うと規定しています(民法第633条本文)。
よって、契約書に規定されているとおり3回目の支払は完成引渡時に行えば良いのであり、それ以前に支払う必要はありません。
施工業者は、追加工事代金の支払いを求めているようですが、追加工事については施主と施工業者が合意しているか、または、施主からの追加工事の注文に対して施工業者が見積書を提出した後、(施主はその金額に合意をしていなくとも)施工業者が工事を継続することについて特に異議を挟んでいない場合には工事代金が発生し得ます。
そのため、あくまで追加工事としての請求をしたのかどうか、見積書は提出されているか、その内容は既になされた工事の内容と重なっていないかどうかなどを確認する必要があります。

相談ID:527

参考になりましたか?

チャットでご相談

チャットサポート