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新築工事中に施工業者の経営が悪化し、工事が進まなくなった上、下請業者から代金請求された。

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ご相談内容

相談年月:2013年2月

1年前、木造3階建て住宅の新築工事を、地元の施工業者に依頼しましたが、工事が大幅に遅れています。どうも施工業者の経営状況が悪いらしく、電話をしてもなかなか連絡がとれません。先日はシステムキッチンをとりつけた下請業者から、「施工業者が代金を払ってくれないので、代わりに払ってくれ。払ってくれないならシステムキッチンを外して持って帰る」と言われ、困っています。
現在、費用の9割を支払い済みで、施工業者から「引渡証」をもらっていますが、まだ住宅は完成しておらず、登記もできません。現場の大工さんは、「必要な建材が入らないので工事ができない。建材は貸倉庫に入っているが、施工業者が倉庫代を滞納しているので持ち出せない」と言います。これからどうしたらいいのでしょうか。

回答

新築工事途中に施工業者の経営が悪化し、工事が進まなくなった上、下請業者から代金の請求を受けたとのことですが、相談者が請負契約を結んだ相手は施工業者であり、そちらに費用は払っているのですから、下請業者に代金を払う義務はありません。
下請業者は、自身の契約の相手先である施工業者に、代金の支払い請求をしていくのが原則であり、相談者にそれを求めることはできません。まして、すでに設置されたシステムキッチンを取り外して持ち去るのは許されない行為です。今後も強硬な請求が続くようでしたら、警察に相談すると伝えてもよいでしょう。
今後、施工業者ときちんと連絡が取れるようになり、建材の問題も解決されるのなら、工事を続行するのも一つの方法です。しかし、このまま連絡が取れなくなって、いつまでたっても建物が完成せず、最後には倒産という事態に陥る可能性がないとも言えません。そのため施工業者との請負契約を解除することも検討する必要があると思われます。契約解除やそれに伴う工事代金の精算方法などの問題は、法律の専門家の助言を受けながら慎重に進めるのが最善の方法です。施工業者との契約からこれまでの経緯を時系列にまとめ、契約書面や工事の進捗状況がわかるような写真等をそろえて、早急に弁護士に相談されることをおすすめします。

相談ID:604

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