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キッチンをリフォームしたが、吊り戸棚の取り付け位置が悪く、頭がぶつかってしまう。無償でやり直してほしい。

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ご相談内容

相談年月:2013年6月

築20年の11階建てマンションの2階住戸を所有しています。3日前、キッチンのリフォーム工事を業者に頼みました。全体の壁紙を貼り替え、システムキッチンを交換して、その上に吊り戸棚を設置する工事ですが、キッチンの壁の上部には、梁が出っ張っています。
昨日、リフォーム業者が梁の出っ張りを考慮せず吊り戸棚を設置しました。リフォーム業者は、梁の前面に戸棚を取り付けたため、戸棚がひどく出っ張ってしまい、キッチンを使うと頭が戸棚に当たってしまいます。
リフォーム業者に苦情を言うと、「設計図面通りの施工だ」と言いますが、そもそも、契約書に添付されていた設計図では、吊り戸棚の設置部分に梁が考慮されていませんでした。リフォーム業者の現地調査が不十分だったので、梁の出っ張りを考慮せずに設計・施工をしてしまったことが悪いのではないでしょうか。無償で、梁の下に一回り小さい吊り戸棚を施工し直すよう要求することは可能でしょうか。

回答

毎日使用するキッチンで、吊り戸棚がひどく出っ張って取り付けられ、頭がぶつかってしまうというのは、相当なストレスだと思われます。お申し出のように、リフォーム業者が注意深く現地を調査し、梁の奥行きや位置に配慮して吊り戸棚を設計し、また施工段階でも、実際にキッチンに立つ人の状況を想像すれば、設計変更して防げたトラブルだったように思われます。
しかし、吊り戸棚の設計が注文者にとって望ましくないことを理由にやり直しを求められるかというと、その判断は個別の事情により異なると考えられます。リフォーム業者がキッチンを実際に見ることが予定されていたかどうか、リフォーム業者が把握していた現場の状況、吊り戸棚の設置位置や大きさを定めた経緯、出っ張っている部分の大きさ、キッチンを使う際に支障が出る場面や頻度等から、リフォーム業者が梁に配慮した設計や施工をすべきであったかどうか、リフォーム業者にやり直しをする義務があるかどうかが判断されると考えられます。
したがって、まずはリフォーム業者に、頭が当たってしまう状況を実際に見てもらい、梁に対する考慮が足りなかったこと、毎日の炊事に不便と危険を感じること等を説明し、一回り小さい吊り戸棚の施工を求めてみてはどうでしょう。もちろん、リフォーム業者は、「契約時に提出した図面通りに施工した」と主張して、無償の再工事には応じないことが予想されます。その場合には、無償に固執せずに、双方歩み寄って費用負担することで和解をはかるのもひとつの方法です。どうしても話し合いでまとまらない場合には、専門家相談の利用をご検討ください。

相談ID:605

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