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賃貸住宅の契約前に説明された様々な費用は全て支払う必要があるのか

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ご相談内容

相談年月:2015年1月

賃貸住宅を探している学生です。賃貸借契約の締結にあたり、必要な費用の説明を受けました。内訳には、敷金・礼金のほか、家賃保証や学生総合保障制度等の加入料、鍵交換代、除菌施工費、基本クリーニング代など多くの項目が記載されていました。敷金・礼金はわかりますが、その他の項目はそれぞれ2〜3万円となっており、合計するとかなり大きな金額となってしまいます。
これらは必須の費用との説明を受けたのですが、すべて支払わなければならないものなのでしょうか。

回答

賃貸借契約の当事者は、民法や借地借家法等の規定のうち、法律で変更できないと定められているもの以外は、自由に契約内容を定めることができます。住宅の賃貸借契約において借主が支払うべき費用は賃料であり,それ以外の費用を必須の金額であるというのは根拠を欠くと言わざるを得ません。
ただ、実務上、敷金や礼金、保証金などの支払いがなされます。そこで、契約内容を検討するのであれば、国土交通省が定める「賃貸住宅標準契約書(※1)」や「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(※2)」を参考にしてみてください。このガイドラインによると、例えば、鍵の交換代や除菌施工費、クリーニング代などは、物件管理上必要な費用であるとの解釈(ガイドラインp.21)から、貸主負担が妥当とされています。
また、保証人を用意できない場合には、家賃保証制度の加入料の支払いを求められることがあります。
いったん契約してしまうと、原則として、契約書に定められたとおりの義務を負いますので、契約内容を確認し、貸主と交渉されることをおすすめします。また、宅地建物取引業協会等の不動産団体による相談窓口が設けられていますので、不動産取引の専門家に相談されることも検討してみてください。

※1)「賃貸住宅標準契約書」に関するホームページはこちら http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000023.html
※2)「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に関するホームページはこちら http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000020.html

相談ID:642

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