バルコニー
<床面>

住宅のバルコニーの床面

バルコニー床面からの雨漏り

バルコニー(ルーフバルコニー*を含む)には、建物内への雨水の浸入を防ぐ防水層が施工されています。
防水層の下地材の固定が不十分等の理由から、下地が動くことによって防水層にひび割れ等が生じ、そこから雨漏りが発生することがあります。
また、バルコニー床面の勾配が不十分だと、雨水が適切に排水されず、雨漏りのリスクが高くなります。

*下部が室内空間であり、居室等の屋根(ルーフ)となっているバルコニーのことを「ルーフバルコニー」と呼びます。

バルコニーの防水層

雨漏りリスク低減のアイデア

  • バルコニーの規模等に応じた適切な防水工事となっているか住宅事業者に確認する。
    ※面積が大きい(20m2程度が目安)バルコニーの場合、下地の動きの影響を受ける可能性が高くなるので、影響を受けにくい工法の採用等を相談する。
  • バルコニーの床面の上の雨水等が適切に流れる(滞留し続けない)勾配が確保できているかを住宅事業者に確認する。

住み始めてからは―

バルコニー床面に、大きなひび割れやはがれができていないかを確認し、気になることがあった場合は新築時の住宅事業者に相談しましょう。
バルコニーの排水口に、ゴミや落ち葉等が詰まっていないか、定期的に確認することも重要です。

バルコニーを掃除する人

防水工事の種類

木造住宅のバルコニーの防水工事では、主にFRP防水・シート防水が用いられます。
FRP防水とは、ガラス繊維に樹脂をしみ込ませて重ねることで防水層*を作る防水工法です。防水層に継ぎ目ができにくいため、防水性が高く、軽くて丈夫な特徴があります。
シート防水とは、塩化ビニール等のシートを張る防水工法で、広くて四角形等の単純な形状の場所に向いています。
*防水の役割を果たす、水を通さない層
※本ページでは、FRP防水をバルコニーに用いた場合を想定して記載しています。

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