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引渡し間近で、全額支払い済みの状況で建設業者が倒産した。どうすればよいか。

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ご相談内容

相談年月:2011年12月

今年夏、建設業者と工事請負契約を交わし、木造2階建て住宅を新築中です。
工事は9割程度まで終わっており、各仕上げ・設備・外構工事の一部だけが残っています。まだ引渡しは受けていません。今住んでいるマンションのローンを切り替えて住宅の支払いに充てる関係で、先月末に全額の支払いが完了しています。
ところが、本日、不動産仲介業者から電話があり、昨日、建設業者が倒産したと知らされました。これからどうすればよいでしょうか。

回答

まずは、ご自身で建設業者に連絡をとれるかを確認してください。電話連絡ができなくても、建設業者に行ってみて状況を確認することも必要でしょう。
「倒産」の意味が、破産・民事再生等の裁判上の手続を予定しているのか、私的整理といって裁判上の手続によらずに、債務者の財産関係を整理することを予定しているのかによっても、今後の対応方法は異なります。
建設業者が破産すると、破産開始手続開始決定がされ、通常は破産管財人主導による手続が進みます。あなたは、工事代金を完済していますから、破産管財人から現況のまま引渡しを受け、建物を未完成とされたことによって被った損害額について、債権届を提出することになると思います。損害額に争いがある場合は、損害額を査定するために破産法上の手続がありますが、破産管財人と直接話し合って合意することの方が簡便です。
もし、この工事が、完成保証制度に加入しているのであれば、工事途中で建設業者が倒産した場合にも、別業者で工事を引き継ぐことも可能です。この制度に加入しているかも確認してください。もし、加入しておらず建設業者がいなくなった場合には、破産の場合を含め、残工事は、自己負担になる可能性が高いでしょう。
出来高の状態で引渡しを受けることが可能か、建設業者の状況を確認したら、早急に弁護士会の法律相談を受けることをおすすめします。

相談ID:508

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