ご相談内容

相談年月:2001年1月

賃貸マンションの１階に入居していますが、結露、カビが発生して困っています。仲介業者を介して賃貸人に申し出たら、建設業者に見てもらうことになりました。建設業者は手落ちはない、できるだけのことはしている、対策は考えてみると言ったままです。
借家の場合、このような問題は仕方ないのでしょうか｡

回答

建物の室内側表面における結露は、湿度に比べ表面温度が低い場合に発生し、カビの発生を伴う場合が多いです。建物の立地条件との関係で日照が少なく、開放型の暖房器具の使用頻度が高いこと、１階で他より湿度が高いこと、建物の周囲が建て込んでいて通風が悪いこと等から結露、カビが発生しやすい環境と考えられます｡
賃貸人は、住居として使用するに足りる部屋を提供する義務がありますので、通常の使用において結露やカビが生じるということは、建物そのものに問題があると考えられますので、賃貸人に対策を求めることができると考えられます。
生活上の対策として、暖房器具を利用した湯沸かしや室内での洗濯物の乾燥などを控えるなど水蒸気の発生原因を少なくするとともに、換気の励行や給排気口のつまりの清掃などを通じできるだけ換気、通風をよくし湿度を下げるなどの努力をしてみましょう。

相談ID：38