マンション居室の天井のリフォーム
相談年月:2000年11月
(リフォーム業者から)マンションの専有部分のリフォームを設計中ですが、天井を直天から二重天井にする場合に下地の野縁(のぶち)の固定方法は、コンクリート釘やアンカーボルトを使用しないと支持できないと思うのですが、使用してもよいでしょうか。また、壁についてはどうなのでしょうか。
マンションのリフォームの場合は、躯体にあたる共用部分に管理組合の許可なくして変更等をすることは、通常はできません。
しかし、どうしても施工上、下地の野縁が支持できない場合もありますので、接着剤を使用することを原則として補助的にコンクリ−ト釘を併用することとしてはどうでしょうか。ただし、この場合には、管理組合に工事届を提出して許可を取ることと、依頼者・施工業者共々工事上で騒音や資材搬入等で影響する近隣の住戸に対して挨拶・了解を取って施工することが望ましいと思います。
なお、国土交通省の定める「マンション標準管理規約」でも、リフォーム工事を行う場合は管理組合の理事長にその旨を申請し、書面による承認を受けなければならないとなっています。
特にコンクリートの躯体を損傷するようなアンカーボルトの使用はしないことです。壁に作り付けのクロークを検討しているようですが、床同様にコンクリート部分は触れてはいけません。他の方法で取り付ける方法もありますし、箱物で処理することも考えられるかと思います。
相談ID:79
参考になりましたか?