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「自然住宅」の畳から虫が発生

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ご相談内容

相談年月:2000年9月

4年半ほど前、自然住宅を研究している設計者に設計・監理を頼み、木造在来2階建住宅を建てました。
入居後2年くらい経った夏に、畳から小さな虫が大量に発生しました。知人の大学で調べてもらったところ、シバンムシに寄生するアリガタバチだということでした。施工業者に申し出ると、業者負担で畳を引き上げ、熱処理して持ってきました。翌年の夏は発生しませんでしたが、その翌年の夏には、また大量に発生してしまいました。(和室3室からすべて発生していますが、1階のほうがひどいです)
しかし、施工業者は、「保証期間も過ぎているし、そんなに何度も面倒を見られない。今度は自費で対応してほしい」と言います。畳屋は「あなたが自然住宅を欲しいと言ったから、設計者の指示で防虫剤も殺虫剤も使っていない畳を納入したのだ」と言います。施工業者も畳屋も、すべて設計者の紹介で選んだところです。自然住宅に住みたいと思いましたが、虫のいる家に住みたいわけではありません。設計者は自然住宅を研究していると言いながら、畳について何も知識がないようです。畳の処置を業者負担でやらせられないのでしょうか。

回答

自然住宅というコンセプトのため、農薬や防虫剤、殺虫剤、防カビ加工などの化学的処理を一切していない畳が使われているようです。化学物質を使わないという点から考えれば、確かに人間の健康にはやさしい畳かもしれませんが、反面、防虫処理に代わる配慮を設計上する必要があります。たとえば、防湿対策、通風対策、換気口の設置場所などの工夫が必要です。メンテナンスもよくしないと、虫がつきやすいです。もし、設計者に畳について知識がない場合には、設計ミスも考えられます。
また、「虫が畳からわく」とのことですが、この虫がはたしてどこから発生したかは不明です。畳の専門家に聞くと、畳そのものから発生するより、外部からはいってきて畳に住みつくケースが圧倒的に多いといいます。しかし、そういう成虫や卵は熱処理(摂氏50度以上で熱風乾燥させる方法)で死滅させることができるといいます。この事案は、熱処理してから再び同じ虫が発生している点から見て、むしろそれ以外の条件に原因がある可能性が強いのではないかと思われます。虫については保健所もくわしいので相談してみるのもいいかもしれません。
処置については、保証期間経過後であり、自費で行うのが原則でしょう。

相談ID:121

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